2012/06/23

書評: 主食を抜けば糖尿病は良くなる!

「糖質制限食のすすめ」という副題がついており、よくありがちな食事を勧めるだけの本かと思っていたが、他の本でありがちな、糖質制限食がベストで唯一の答えであるかのような記載は弱く、個々人の代謝を考慮し、食事管理を行うことが重要だ・・・という医師らしいメッセージが見えてくる。
脂質と糖質、カロリーのことは、この本でもよく理解できる。
海外の論文でも、糖尿病のリスクの1つとして、白米が注目されている。
White rice consumption and risk of type 2 diabetes: meta-analysis and systematic review (http://www.bmj.com/content/344/bmj.e1454)
糖尿病治療薬を飲む、という選択肢の前に、代謝の観点から食事を見直し、適切な栄養素を摂取できるよう自己努力が必要だ。

そして、糖尿病の人で、病院で栄養指導を受けるとき、カロリーコントロールの話しかしてもらえなかった人は、もしかしたら、はずれの病院かもしれない。