2025/05/29

適切な指標を選ぶことの重要性

中医協で公表されたDPC制度から退出した病院について、その理由を調査、分析した記事を掲載いただいた。 

DPC制度からの消極的退出と積極的退出 - CBnewsマネジメント

この分析以前から、届出受理医療機関名簿をベースに、DPC・出来高算定を問わず急性期一般入院料の届け出をやめた施設について、どの入院料に機能転換したか調査していた。ただ今回は、中医協から資料が出てきたので、記事に書いた。

DPC制度にふさわしいか否かをデータ数で議論することがいかに不適切であるかを何度となく述べてきているが、おそらく議論する人たちはそこまで分かっていないのだと思われる。

例えるならば、ダイエットプログラムの参加資格を体重で決めるようなものだ。

75kg以上が対象・・・としてみたら、確かにダイエットすべき人が多いものの、筋肉ムキムキのアスリートや、身長180cmオーバーのやせ型の人など、本来ダイエット不要の人が選ばれてしまった。これではまずい。BMIや体脂肪率など適切な指標を使いましょう、ということは誰でも分かるはずだ。


DPC退出ルールで議論されている「データ数」は、たとえ話の「体重」みたいな指標を見てしまっていることに、早く気がついてほしいのだが・・・。

ただ同じことを何度言ってもおそらくあまり意味がないので、仕方なく今回は退出した先のことも考慮してみた。なお、記事は退出をテーマにしているが、逆にいえば、まだ出来高算定の病院のこともあてはまる。

2025/05/28

医業情報ダイジェストがメディカル・マネジメントに

 毎月15日号に記事を掲載いただいていた医業情報ダイジェストが、今月からメディカル・マネジメントに刷新された。

刷新されても、自分の連載は継続に。ありがたい。

今月は生産性向上の話。少子化への対応は、人材確保競争に勝つ、生産性を向上させる、など、色々と挙げられるだろう。前者は魅力的な報酬を設定しようとすれば、やはり生産性向上などが重要になる。つまり、さきほど挙げた2つの対応は、独立しているわけではなく、密接に関連している。

生産性向上の重要さは、今後、ますます高まるだろう。

その取り組みを加速させるにはどうしたらよいか。記事では2つのポイントを挙げた。興味関心があれば、下記のリンクを。

メディカル・マネジメント/Pharmacy-Management | メディカル・マネジメント/記事詳細


2025/05/08

送迎バスの大きさから、今後の看護必要度の評価を考える??

CBnewsに記事を掲載いただいた。

骨の手術の評価次第で稼働も7対1も維持できなくなる - CBnewsマネジメント

先月書いていた原稿なので、すでに何に苦労したのか忘れつつある。嫌な記憶を思い出すと、この原稿をまとめる際、整形疾患であたりをつけ、かなり大量のデータを処理した。原稿に反映できたのは、そのあたりをつけた整形疾患だけなので、実は大量のデータ処理はいらなかった・・・という悲しい話。周産期とか循環器疾患とかの将来需要を考える上で有益なデータのデータベース化ができたから、原稿に活かせなかったことは仕方ない。

GWはどこへ行くにも渋滞がひどいと聞いていたので、あまり外出しなかった。その代わり?プログラムの大規模な改修を行っていた(まだ終わっていない)。数少ない外出は、実家の墓参りと、趣味と実益を兼ねた千葉の散歩くらい。千葉の散歩は大した写真も残しておらず、携帯電話を見返したら出てきたのが下の写真。 パチンコ屋の送迎バスが大きいな・・・と思ったので、思わず写真を撮った。これなら免許がなくても、免許を返納しても安心だ。実際に店舗の前も通ったのだが、車がなければ少し不便なところだと思う。

松戸駅近くで見かけたパチンコ屋の送迎バス

高齢化が進むと送迎バスの需要は高まるのだろうか。今回の記事の骨の手術の需要推移予測とのこじつけ・・・はさすがに無理があるな。