2025/12/10

救急搬送の評価が二転三転するのは・・・

改定に向けた議論、色々複雑すぎて、先が見えない。

急性期一般と地ケア、救急を受けるのはどっち? - CBnewsマネジメント

救急受け入れの評価について、テクニックが求められるようになるのはどうしたものか。

机の上で、事後的な検証をする弊社は、好き勝手なことが言えるから、別に構わない。ただ、医療機関はそうでない。入院する・しない、どの病棟に入院させるなどの判断次第で、収入が大きく変わるとなれば、本来は要らなかった労力を、その判断に割くことになる。

いやはやどうしたものか。もっとシンプルに、安心して、医療に専念できるような評価制度にすべき・・・と思いながら、原稿を書いた。


救急の適切な評価も大事。救急隊や医療資源の無駄遣いになりかねない救急の抑制も大事。茨城県の取り組みは一定の効果が出ているとのこと。

選定療養費「一定の効果」 茨城県医師会 導入1年で見解(茨城新聞クロスアイ) - Yahoo!ニュース

救急搬送における選定療養費の徴収について/茨城県

でも救急の受け入れ件数で看護必要度の該当患者割合に下駄をはかせてもらえるのならば、日勤帯の入院不要の軽症救急も歓迎、なんてことを考える病院も出てくるかもしれない。

まさか「ウォークインで来るよりは、できれば救急車に乗ってきて」なんてことを病院が言い出すことはないだろう。だけど、評価次第では、腹の中でそう思う病院が出てきてもおかしくはない。

今年の夏、東北自動車道でたくさんの病院救急車と北上。SAが救急車だらけに。それはこの訓練のためと思われる(令和7年度大規模地震時医療活動訓練について(250829_siryo.pdf))もちろん弊社はDMATの訓練とは無関係の仕事で移動。リンクを張った内閣府のPDFには「訓練想定:日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震により、北海道、青森県、岩手県、宮城県に甚大な被害が発生」とあるように、一昨日のような事態を想定した訓練だったと思われる。

救急はテクニカルな要素は求めず、安心して適正な評価が得られるようにして欲しいと思うのだが・・・。


2025/11/20

プログラム修正に早期介入

先日修正していたプログラムのチェック。まだ精査していないものの、数値は悪くなさそうか・・・。 

ICU、HCU等の早期栄養介入管理加算、早期離床・リハビリテーション加算の届出状況
※分母・分子は入院料ごとの施設数。1施設で複数ユニット届け出ている場合も1でカウント(いずれかのユニットで届け出があれば「あり」でカウント)

精査を待っていられない!、遅い!、とならないようにチェックに早期介入??

と文章を書いていて、自分でも意味があまり良くわからない・・・。

2025/11/19

AIに完敗

ある新聞記事などをベースに、google geminiでレポートを作ってもらった。正直、たたき台としては十分。具体的な地名・病院名はマスキングしてある(geminiがすごいことを共有したいのであって、個別の病院についての主張などは不要なため)。

インタラクティブレポート自体は、以前紹介した(原稿からインタラクティブレポートを - 株式会社メディチュア Blog)が、今回は「未来シミュレーター」もある。

この「未来予測シミュレーター」、データ分析屋さんには要らないけど、新聞・雑誌などが好きそうなテイストで書いてくれる。


そして、そのシナリオが興味深い。下記はインフォグラフィックを作成したときのものだ。推奨案、現状維持、独自路線、最悪ケースの4シナリオ。


最悪ケースを選んだ場合、次のような予測・情景描写が(〇〇、□□は実際には具体的な地名が書かれている)。
市内在住の80歳のAさんは、深夜に突然の胸の痛みで倒れました。家族が慌てて119番通報しますが、オペレーターからの返答は決まって「一番近い病院は◯◯のB病院か、□□のC病院になります。搬送時間がかかることをご了承ください」。

救急車が現場に到着するのは早いものの、そこから◯◯市まで約40分、□□市まで約1時間。医療スタッフは懸命の応急処置を施しますが、決定的な治療を開始するまでに時間がかかりすぎます。

「もし、あの病院が残っていたら……」。市民の間には、助かる命が助からなかったかもしれないという、深い後悔と行政への不信感が渦巻いています。医療を理由にしたUターン希望者の問い合わせは激減し、子育て世代の転出が加速。地域社会の高齢化と孤立化が一層深刻化しています。スーパーマーケットの掲示板には、隣町まで連れて行ってくれる「通院タクシー」の広告が目立つようになりました。

これが5分ほどで出てくる。誰でも5分だ。(一応、バックグラウンドについて独自で現地調査もしてあって、ちょっとだけ具体的な指示を加えているとは言え、これに近いレポートは多分出てくると思う)

このクオリティのレポートを「本業」で出したら、AIで十分ですね、と皮肉を言われてしまうということだ。AIに負ける日はそう遠くない(いや、時間勝負ならもう確実に負けている)。