2014/01/08

書評: くすり新定番図鑑

正直、市販薬は選ぶのが難しい。自分の症状にあわせ、どの薬を飲むべきか、困ったときにインターネットで調べたり、本を見たり・・・。でもぴったりの情報が見つかるわけでもないし、ネットなどに正確性を期待するのは危なさもつきまとう。

くすり新定番図鑑、表紙の『「効くもの」だけ厳選!』というキャッチコピーはいかがなものかと思うが、中身は分かりやすくて良いと思う。

くすり新定番図鑑

ただ、薬は個人個人で合う・合わないがあるので、本を読んで過信してしまうのはあまり良くない。本の中でもコメント等で記載されているが、「薬剤師に聞くポイント」というのは非常に参考になる。薬剤師をうまく利用する、いい薬剤師を見つけるには、多少「試す」質問も必要だ。この試す質問を教えてくれるという意味で、情報を事前に得ておくことは悪くないだろう。

でも、薄毛に関する記事、値段でおすすめするのはどうなのだろうか・・・。「予備軍も育毛剤を使うべき」と断言しているあたり、若干違和感を覚える。これは「無駄な抵抗はするな」というハゲ家系である我が家の家訓があるからだろうか。

4,000円でも生えないものは生えないですよ、きっと・・・
ちなみに、本書、健康食品、サプリメントにも言及している。「広告一切ナシ!」を謳っているため、基本、懐疑的な姿勢となっている。ただ、「ブルーベリー、目に全く効果なし」と断言しているページがあるが、効果が不明なだけで、効果がないと断言するのも、違和感がある。DHAの話などは、以前ブログでも書いた(【はっきりとした毎日???】)とおり、全面的に同意だ。

セルフメディケーション、進めるには一般市民側が知識を得ることも必要だ。その内容については、先日発行した下記レポートをどうぞ。

meditur insigh vol.4 セルフメディケーションを進めるアイデア - 医療、福祉に貢献するために