2014/03/17

売る側の都合が最大限反映された『トクホ』、いずれそっぽを向かれる(前半)

トクホについては、このブログで何度となく記事にしてきた。


トクホ関連の記事



トクホ、かなり売れているようだ。特に飲料が伸びているようで、コンビニなどでもショーケースの中にいくつもの商品を見かけるようになった。東洋経済オンラインの記事でも「続々参戦」とあるとおりだ。その東洋経済の記事では、「試練」と称し、懐疑的な効果や、機能性表示の規制緩和などを挙げている。

飲料メーカー続々参戦、過熱トクホに迫る試練 | 週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

現状のトクホにおける一番の課題は、売る側の都合最優先ということだろう。医薬品と異なり、対外的に示す効果のほどは、眉唾ものが多かったりする。このことについては、何度もブログで書いている。しかし、売る側に医薬品レベルのエビデンスを求めるのは無茶かもしれないし、求めてしまったら、もうトクホとして商品は出てこないかもしれない。

そして、買う側はどう思っているか、そもそも効果があると感じている割合はどの程度か、知っているだろうか。買う側は懐疑的な意識下で買っているのか、それとも消極的な選択で買っているのか、はたまた積極的な選択なのか。これを把握していないと、顧客は早かれ遅かれ、そっぽを向くに違いない。続々参戦するにしても、中長期的にいかに安定した需要を作り出すか、最初から考えておくべきだろう。

次回、買う側の意識について、アンケート結果を交えながら、紹介したい(つづく)