2015/06/03

地域差を可視化する(おまけ)

下記の先日の分析記事のおまけ。
地域差を可視化する(Special Report) - 医療、福祉に貢献するために

ただ並べただけのヒートマップではよく分からないという意見があったので、Rで並べ替えた結果も示す。

65歳以上人口あたりDPC病院入院症例数都道府県間比較 赤:患者数が少ない 黄:患者数が多い

縦軸は都道府県。横軸は疾患で、クラスター分析してある。横軸において、右側に表示されている疾患は、都道府県間でバラツキが小さいものが来ている。例えば、右端3疾患には、肺炎・誤嚥性肺炎・尿路感染症が来ており、医療需要を恣意的に生み出している可能性が低いと思われる。

一方で、乳がん(手術症例)、白内障、鼠径ヘルニア、子宮頸・体部がん(手術なし症例)、卵巣がん(手術なし症例)などはその逆と言え、DPC病院以外での診療の可能性や、65歳未満の受診の可能性が考えられることに加え、病院が医療需要を生み出している可能性も考えられるところだ。

くれぐれも注意しておくが、乳がんや白内障の手術症例は、DPC病院以外での件数も非常に多いだけに、この結果だけで判断してはいけない。