門前薬局
・複数の医療機関から処方せんを持ってくる患者が少ない
・過剰・重複投薬のチェックができていない
かかりつけ薬局
かかりつけ薬局
・複数の医療機関から処方せんを持ってくる患者が多い
・過剰・重複投薬のチェックができている
今朝の日経の記事も、このような考え方に基づき、診療報酬改定が進むだろうと述べている。
今朝の日経の記事も、このような考え方に基づき、診療報酬改定が進むだろうと述べている。
診療報酬の16年度改定へ議論開始 社会保障費1700億円抑制へ :日本経済新聞 |
果たして、このようなステレオタイプな考え方は適切だろうか。最近データ分析をしていて感じることだが、かかりつけ薬局でも、ひどいところはひどい。複数の医療機関から処方せんを持ち込んでいるのに、重複投与のチェックがまったくなされていない。逆に、門前でもしっかりチェックしようとしているところもある。新聞記事にあるような『門前薬局は「処方せんを口を開けて待っているだけ」(厚労省幹部)』と決めつけるのは問題だ。
塩崎大臣の「病院前の景色を変える」は、誤解を招きやすい発言だったと思う。しかし、「質の高い医療を提供するところには報酬を。そうでないところは撤退を」というのが真意であったと理解しており、基本的には賛成だ。
塩崎大臣閣議後記者会見概要 |大臣記者会見|厚生労働省 |
ただ、ステレオタイプ的な考え方で報酬を上げ下げすれば、患者が損をするに違いない。「過剰・重複投与がチェックできていないこと」に対しペナルティを、「適正にチェックできていること」に対しインセンティブを与えるべきだ。
弊社のような限られたデータを分析していても、ある程度の質を推測できるくらいだ。ナショナルデータベースを使い、各薬局をチェックし、診療報酬にフィードバックする仕組みが構築できないだろうか。