どれも「まずい」という評判を聞く一方で、最近おいしくなったという評判も聞く。
3日の日経夕刊(名古屋版)に「病院食をホカホカに」というタイトルで藤田保健衛生大学の東口教授の記事が載っていた。記事によると「誰が食べてもおいしいと思えるものを」と民間航空会社の機内食を食べながら、温かくおいしい食事を提供できる仕組みを考え続けたとのこと。
おいしい食事で、しっかり栄養を口から摂取し、栄養状態を良くすることで病気を良くすることは大事だ。一方で、あまりにおいしすぎて「うちに帰るより、病院にもうしばらく居たい」となってしまっては困るという話もある。真面目な病院食について考えることはさておき、そもそも機内食はおいしいのか??という疑問を抱かずにいられない(ファーストクラスとかビジネスクラスに乗っていれば、その疑問も解消されるくらい、おいしいのかもしれないが)。
病院食も機内食も「おいしくない」と言われてしまう根本的な原因は、衛生面や栄養面、費用などの制約が大きいためだろう。しかし、病院食にも例外はある。営業ツールのひとつとなっているような産科クリニックで味見した病院食はとてもおいしかった。
ただ、いつも思うのだが、機内食より、コンビニのお弁当やおにぎりの方がおいしいように思うし、おにぎりだったら、広島のむさしのむすびのがおいしいと思う。
むさしのむすびの弁当を機内食や病院食で出してくれたら・・・と考えるのは、さきほど挙げたような制約を無視しすぎているということなのだろう。この記事では、そのような制約を乗り越える努力の対象は調理器具や器などにまで及んでいる。さすがに調理器具レベルの努力はなかなか真似できないとは言え、多くの病院でメニューの改善などの話を聞くだけに、今後、病院食はもっとおいしくなるのかもしれない。
そんな記事を読みながら、先週、お昼時に訪問したある病院で、病院食の匂いで吐き気をもよおしたことを思い出した。この何とも言えない独特な匂いもそのうち良くなることだろう。
余談だが、昨日食べた機内食は意外なくらいおいしかった。どこも努力しているに違いない。