日経メディカルにネットだけで保険診療を目指す話題が載っていた。
ネットだけで保険診療、診断から処方・投薬まで:日経メディカル |
現時点で保険診療として認められるかどうかの議論は置いておき、2030年、2050年といった未来を考えるならば、医療にはもっと様々な提供スタイルがあってしかるべきだろう。
先日、PWCのレポートについて記事になっていた。
7 things about digital health from PwC's report on primary careMedCity News |
- Consumers no longer require face time with their physicians; 60 percent said they would be willing to try a virtual doctor’s visit.(一般市民は医者と直接会う必要性を感じていない。ヴァーチャルな医師との面会を試してみたいと答えた割合は60%だった)
- 50 percent of consumers would use a do-it-yourself diagnostic test for conditions including urinary-tract infections and strep throat.(一般市民の50%は尿路感染症や扁桃炎も含め自己診断ツールを使いたいと思っている)
- 31 percent could consider a wearable device for monitoring vital signs.(一般市民の31%はバイタルサインのモニタリングにウエアラブルデバイスの活用を考えている)
- Today, just 10 percent of medical professionals now treat patients with the help of remote monitoring devices.(患者治療でリモートモニタリングデバイスを使っている医療者は現時点では10%に過ぎない)
- However, 85 percent of doctors said that primary care physicians in the future embrace wearables and mobile apps. Kauffman said that doctors still have to overcome their doubts about the reliability and medical relevance of the data captured from such tools.(しかしながら85%の医師は将来プライマリケアではウエアラブル機器やモバイルアプリを取り入れるだろうと答えた。カウフマンはそのようなツールの信頼性や妥当性に対する疑念を医師が克服しなければならないだろうと言っている。)
- 42 percent of physicians said they would prescribe medicines based on certain types of DIY tests.(医療者の42%は自己診断ツールの結果により薬が処方されると答えた)
- 16 percent of physicians already have or are in the process of acquiring technology for teleconsultations.(医療者の16%はすでにテレコンサルテーション(遠隔医療相談)ができるか、その準備をしていると答えた)
しかしながら、このような従来の医療提供方法とは異なる、未来の医療のあり方について、保険診療の枠で考えることに拒絶反応を示し、思考停止してしまうことは問題がある。患者の希望にも配慮しながら、議論していくことで現状の医療提供内容の問題にも気がつくことができるかもしれない。せっかくの考える機会を無駄にしてはもったいない。
PWCのレポートはこちら
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Time for a makeover in Primary Care : PwC |