中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省 |
看護師の必要人数の激変緩和、病院経営における収入の激変緩和には必要な措置だと思う。
ただ、患者の視点では微妙な制度だ。
たまたま7対1のベッドが空いていたから、簡単な検査入院で7対1に入院した人と、手術をする患者で、ちょうど10対1しか空いてなかったので、10対1に入院した人とでは、入院基本料だけで比較すれば、検査入院の人のほうが高くなることを意味する。
病院側の都合で、入院料が左右される事態は、非常に不透明であり、納得性に欠ける。この納得性を高めるには、看護必要度などの厳格化と、情報の開示・透明性向上だと思う。
ホテルで30階以上の部屋は特別なクラス・別グレードになっています、といったケースを見かけるが、これには納得性がある。
病院も別グレードができるなら、納得性が不可欠であり、激変緩和だけに重きを置いてはいけないだろう。