The Role of Risk-Reducing Surgery in Hereditary Breast and Ovarian Cancer — NEJM
正直言うと、まだちゃんと読んでいないのだが、遺伝性のリスクが分かったとしても、年齢などのタイミング次第では、取るべき手段が異なってくるし、また、本人の希望(妊娠等)によっても、選択肢は大きく変わることが分かりやすく書かれている。
個人的に印象に残った箇所を引用する。
We recommend consultation with specialists who have expertise in genetics; among these specialists, genetic counselors can serve a pivotal role. Given the complex issues and multifaceted effect of decisions, consultations should provide both medical information and emotional support.遺伝子情報に基づく意思決定は、専門家やカウンセラーが重要な役割を果たすことになるだろう。がんの専門家というよりは、遺伝子の専門家・カウンセラーなのだと思う。以前アンジェリーナ・ジョリーが手術したとき、日本でもマスコミが大きく取り上げたせいで、病院の中には問い合わせが多く来たところもあったようだ。そのときは乳がん・卵巣がんを診ている先生が対応したらしいのだが、今後は乳がん・卵巣がんに限らず、遺伝子の専門家・カウンセラーが活躍するのかもしれない。
ちなみに、日本にはそのようなカウンセラーを育成する制度があり、資格試験が行われている。
認定遺伝カウンセラー制度委員会 |
この分野は、今後ますます活発になるだろう。
以前書いた関連記事
↓
遺伝子情報をブラックボックス化させてはいけない - 医療、福祉に貢献するために |