救急搬送患者数で報告した病院をプロットした。※救急医療圏(2次医療圏)人口における救急搬送患者数割合で報告した病院は含まれない
2020年度診療報酬改定で、年2000件以上の救急搬送の受け入れにより、地域医療体制確保加算の届出、算定が可能となった。上のグラフの横軸を見れば、地域医療支援病院の多くがその要件を満たしていることが分かる。
東京都 地域医療支援病院 業務報告を基に作成https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/chiiki/chiikiiryoushiengyoumuhoukoku.html |
2020年度診療報酬改定で、年2000件以上の救急搬送の受け入れにより、地域医療体制確保加算の届出、算定が可能となった。上のグラフの横軸を見れば、地域医療支援病院の多くがその要件を満たしていることが分かる。
問題は縦軸、救急搬送以外の救急患者数だ。ウォークインで救急外来を受診する患者が、都立墨東病院では年3万件を超えている。成育医療センターも2万5千件超。地域医療支援病院の多くで5千件を超えている。
ただでさえ、相当な負担となっていることが想定される。その上、新型コロナウイルス感染症の対応が求められれば、かなり疲弊していることは想像に難くない。実際、ウォークインを多く受け入れている施設において、医療従事者が感染したニュースなども見聞きしている。
2020年度診療報酬改定で新設された地域医療体制確保加算。ウォークインの件数に応じて、さらなる上乗せか、もしくは別立てで加算を算定できるようにすべきではないだろうか。