2021/07/21

このところさまざまな地域の病院間連携を分析した集大成です

CBnewsに新しい記事を掲載いただいた。

院内転棟を駄目としたら何が起きるのか - CBnewsマネジメント

急性期→地ケアの院内転棟を塞いだら、急性期→急性期の院外転棟が増えるのでは、という話。

急性期→急性期の院外転棟は、前回のCBnewsの記事(急性期医療の慢性期病棟型、ワンバウンド型に留意 - CBnewsマネジメント)に書いた、慢性期病棟型やワンバンウド型の病院になりかねない。ただ多くはDPC対象病院ではないから、まだ問題にはならないと思うが。

というわけで「局所最適ではなく、全体最適を考えて改定すべき」「地域の事情を考えると難しいよね」となる。で、理想論はいいから、現実的な解決策は?となれば、院内転棟が悪いとせず、医療資源投入内容やケアの内容を見る、地域の医療提供体制事情を考慮するような要件を入れる(たとえば、地域医療構想調整会議での合意を届出の要件とするなど)、といったことが挙げられるだろう。

院外転棟が増え、急性期病院(出来高病院)のワンバウンド型・慢性期病棟型が増えたら、結局、医療費の無駄な負担が増え、患者の転院の負担も増え、悪いことばかりになる・・・なんてシナリオは絶対に避けたい。

そう思って、力を込めて分析したので、お読みいただけるとうれしい。