中医協で公表されたDPC制度から退出した病院について、その理由を調査、分析した記事を掲載いただいた。
DPC制度からの消極的退出と積極的退出 - CBnewsマネジメント
この分析以前から、届出受理医療機関名簿をベースに、DPC・出来高算定を問わず急性期一般入院料の届け出をやめた施設について、どの入院料に機能転換したか調査していた。ただ今回は、中医協から資料が出てきたので、記事に書いた。
DPC制度にふさわしいか否かをデータ数で議論することがいかに不適切であるかを何度となく述べてきているが、おそらく議論する人たちはそこまで分かっていないのだと思われる。
例えるならば、ダイエットプログラムの参加資格を体重で決めるようなものだ。
75kg以上が対象・・・としてみたら、確かにダイエットすべき人が多いものの、筋肉ムキムキのアスリートや、身長180cmオーバーのやせ型の人など、本来ダイエット不要の人が選ばれてしまった。これではまずい。BMIや体脂肪率など適切な指標を使いましょう、ということは誰でも分かるはずだ。
DPC退出ルールで議論されている「データ数」は、たとえ話の「体重」みたいな指標を見てしまっていることに、早く気がついてほしいのだが・・・。
ただ同じことを何度言ってもおそらくあまり意味がないので、仕方なく今回は退出した先のことも考慮してみた。なお、記事は退出をテーマにしているが、逆にいえば、まだ出来高算定の病院のこともあてはまる。