最近、めっきり寒くなってきた。東京でもコートを来ている人を見かけるようになった。
朝起きるときも、布団から出たくないと思うこともしばしば。
この頃、ちょっとした気の緩みで風邪をひいたのか、そもそも風邪が流行りやすい時期なのか、実は花粉症なのか、はっきりとは分からないが、マスクをしている人が多い。
風邪は大したことがなければ、「寝て治そう」「温かいものを食べて治そう」といったレベルで済むこともあるし、「葛根湯を飲もう」「風邪薬を飲もう」というような市販薬に頼る人もいる。さらに、医者に診てもらう人もいるし、中には風邪をこじらせて入院なんてこともある。
医者に行った時に困るのが『流行っている時期』だからなのか、やたらと待たされること。でも、待たされることは、ある程度覚悟しなければならない。
次のグラフを見てもらいたい。
弊社分析システム(β版)での算出結果 |
これは、月曜日は平均の1.39倍、祝翌日は1.58倍も混雑し、逆に、木曜は3割弱少ないことを意味している。つまり、休み明けは大混雑、休み前もやや混雑、そして火、水、木と患者は減っていく。
土曜は休診や半休のところもあるから参考程度にしかならないが、それほど混まない。
診療科や地域によって多少変わるのだろうが、月曜や祝翌日に定期的な受診をするのはリスクが大きい。
今月で言えば、11月23日勤労感謝の日、24日(土)、25日(日)の三連休明け26日(月)は、非常に混む可能性が高い。三連休に天候が崩れたり、気温が下がったりすれば、なおのことだ。
病院に定期的にかかっている人は、26日を避け、21日(水)や27日以降に行く事をお勧めする。(あくまでもデータ上の話だが・・・)
「病院で待たされるのは、病院がうまく対処しないから悪い」と片付けてしまうのは容易い。でも、待つ原因を作っているのは、患者でもあることは間違いない。
急病は仕方ない。もし定期的な受診をしている人がいたら、仕事等の予定にあわせて、病院を受診するのではなく、病院の空いてそうな日に受診し、仕事等を合わせてみてはどうだろうか。
ただ、実際には、そんなことは無理だ・・・と言う人が大半な気がする。
ここで大事なのは、「今日はきっと混む」と思って医者に行く心構えをしておくことだ。
これは先週、セミナーで聞いた話だ。
検査が混んでいて、約3時間後、午後になりそうだということを、患者さんに「午後までお待ちいただくことになりそうですが、よろしいですか?」とお話されている病院の事例だった。何も聞かずに、患者さんが待ち続けていると、3時間どころか、10分だって長くイライラするケースだってある。でも、職員が積極的に情報を開示し話しかけていることで、「遠くから来ているから、今日はのんびり待つよ」と答えてくれたそうだ。
くれぐれも、混雑を緩和しようと医師が診療の手を抜くことだけは防がねば・・・。こんなことでも、患者が歩み寄れる余地はある。