2013/03/25

日本の風疹流行、海外の渡航者向け情報でもアラートが

以前、風疹が関東で流行という話題をブログに書いた(3月1日)

国立感染症研究所 風疹発生動向調査 2013年2月11週
その後、収まるどころか、勢いは増すばかりで、去年までとは比べ物にならない状況だ。上のグラフは累積報告数の推移であり、黄色の2012年は年末にかけ、多少傾きが緩やかになったような気もしたのだが、今年の赤色の推移は、かなり急激である。

海外の旅行者情報サイト http://www.traveldoctor.com.au/Article/Alerts/Asia/Rubella-in-Japan
上記のような日本への渡航者向け情報でも、かなりアラートが発せられているようだ。

国内での感染地域の拡大は、首都圏から帰った人が持ち帰っている可能性も指摘されている(NHKニュース 首都圏から戻って発症(2013年3月19日))。諸外国もこういった状況には敏感になっているに違いない。4年ほど前、新型インフルエンザで特定の国からの航空機で搭乗者全員が機内で検査を受けたことは記憶に新しい(風疹ではこういった事態になることはないだろうが)。新幹線や飛行機などの国内外の移動手段の利便性が増すことは、感染症における地域的な境目が無くなることを意味している。そして、今、春休みに入り、人の移動が活発になっており、ますます注意が必要と思われる。

以前も紹介した厚生労働省のサイトは何かと役立つのではないだろうか。情報は確かな、信頼できるところから得て、適切な判断を。余談だが、このサイト、ポスターが増えた気がするのは気のせいだろうか。