2013/04/25

調剤薬局大手は拡大路線にブレーキか。「店舗数拡大勝負」から「提供サービスの質の勝負」への転換期

meditur insight vol.2より引用した調剤薬局大手の決算状況から、非常に好調である・・・といった感じで、レポートに記載した。

売上高
営業利益
経常利益
純利益
決算期
アインファーマシーズ
142,790
10,253
10,547
4,899
20124月期
日本調剤
130,041
5,464
4,941
2,085
20123月期
総合メディカル
80,222
4,848
4,881
2,504
20123月期
クオール
66,201
3,308
1,736
1,560
20123月期

1 調剤薬局チェーン大手4社直近決算状況(単位:百万円)
出所: 各社IR資料



2 調剤薬局チェーン大手4社 売上高推移 出所: 各社IR資料


多少状況が変わってきたのか、最近、その伸びに少し陰りが見え始めてきていた。
アベノミクスと言われる昨今において、大手4社の株価は日経平均に比べ伸び悩んでいるように思う(総合メディカルを除く)。実際グラフで見たところ(下図:直近半年の日経平均と大手4社の株価推移)、総合メディカル(青線)が4月半ばで高騰していることが例外的と考えると、あとは皆、ハッキリと日経平均(赤線)に負けている。



これだけ株式市場は盛り上がっているのに、直近半年、株価としてはあまり評価されていないのは、調剤薬局ビジネスに少しブレーキがかかってきたと受け取ってもよいのかもしれない。ただ、meditur insightで触れたが調剤薬局チェーンの底力は相当に強いように思う。単なる店舗の拡大・量の勝負から、提供サービスの質の勝負への転換期なのかもしれない。