2013/10/03

行動習慣をマネジメントする

保険者の役割が拡大すると(あるべき姿に近づくと)、これまでとは違った業務が生まれる可能性がある。

1.医者にかかったことをマネジメントする

データヘルス計画でうたわれている内容だが、レセプトデータを分析し、問題や課題、改善のいとぐちを見つけ、介入する。その結果をレセプトデータで評価する。これまでレセプトがいくらかという金額のチェックをしていたレベルと比較し、大きな飛躍となる。

2.健康診断をマネジメントする

健康診断、特定健診等の結果から、介入する対象を決め、個別の介入内容を考える。そして介入した結果を評価する。未病の段階をいかに察知するかが重要となる。


日本でも、企業(もしくは企業の健康保険組合)が従業員に対し、このようなマネジメントを行う認識が急速に高まりつつあるのだが、アメリカでは企業の健康保険に対する財務負担が重いため、このマネジメントがもう一歩も二歩も進んでいるように思う。


3.生活習慣、行動習慣をマネジメントする

fitbitの話を聞いたのだが、企業が従業員をチームで行動習慣について管理し、個々のモチベーションを高める取り組みがすでにビジネスとして始まっているようだ。

Fitbitの企業向けウェルネスソリューション
日本でも、健保組合がダイエットや歩け歩けなどのイベントウィークを設けたりする話は聞くのだが、アウトカムに対する意識が弱いように思う。

Keas.com: Corporate Health & Wellness
Keasはもう一歩踏み込んでいる。食生活なども含めた生活習慣をチームで変えようとしている。こういった取り組み、健保組合が積極的にならない理由はないはずだ。