適切な規制は必要だが、本当に必要かどうかは疑わしい。
2009年に改正薬事法が施行され、第二類、第三類の医薬品であれば、薬剤師がいなくても登録販売者がいれば売れるようになった。(その違いを出すため第一類は鍵付きの透明なケースに入っていたりする) しかし、この「登録販売者」の制度がクソだ。もうwikipediaを始めとしたネット上ではボロクソに書かれている。販売側である大手小売業の代表も制度について「意味が無い」と言っていた。
日本とそれほど品揃えが変わらない棚も(ただ日本より安い) |
中途半端な規制は何の役にも立たない。リスクがあるものを販売する以上、責任がつきまとうものだが、登録販売者に責任を負わせるのは事実上不可能なくらい役に立たない資格だ。もちろん、登録販売者にセルフメディケーションを推し進めるだけの知識など期待できない。
こんな制度の元では、ビジネスチャンスを伺っているコンビニやスーパーなど小売業が意欲的になれるかどうか疑わしい。
例えばだが、薬剤師が管理者となり、その独自権限で販売者を認定して良いものの全責任をその薬剤師に負わせるような制度としてはどうだろうか。薬剤師とて、無茶な売り方をさせるような店では働きたくないだろうし、販売員の無知を放っておくわけにはいかないだろう。薬剤師に新たな権限を与えることで、登録販売者の制度自体はなくしてよい。
そのくらい大胆な制度改革、規制緩和を行わなければ、ビジネスチャンスと捉え、セルフメディケーションが盛り上がることはないのではないだろか。(4回シリーズ、終了)
Part.1 ドラッグストアで売っている薬が高い! http://meditur.blogspot.jp/2013/10/part1.html
Part.2 OTCには多少なりとも価格誘導が必要では http://meditur.blogspot.jp/2013/10/part2.html
Part.3 健康維持は自己責任 http://meditur.blogspot.jp/2013/10/part3.html
Part.4 大胆な規制緩和が望まれる http://meditur.blogspot.jp/2013/10/part4.html