2014/03/28

この先、薬剤師は生き残れるのか(書評:週刊ダイヤモンド 2014/3/29号)

最新薬だからといって必ずしも優れているわけではなく、古くからある薬だってもちろんいい薬はたくさんある。ただ、これまでに従来の薬が効かなかった人にも効く薬など、様々な新しい薬が出てきている。そういった情報、なかなか手に入れにくいが、今回の特集は、非常に細かくまとめられている。
週刊ダイヤモンド 2014/3/29 特大号 「頼れるクスリ」特集
不正論文問題や高齢者の薬漬けや、MRの存在意義といったトピックも取り上げており、ざーっと理解するには非常に良い内容だと思う。

また、「腫瘍内科医」の見つけ方、というコラムも良かった。キャンサーボード等で腫瘍内科医が積極的に治療初期から関与したり、緩和ケアを最初から導入するなど、積極的に医療チームに加わっている病院もあるため、がん医療の向上に貢献しているこういった存在の認知度が高まることは非常に良いことだと思う。

ちなみに薬剤師の就職先などのコラムは、うわべだけ読んでも意味が無いと感じた。なぜ初任給が30万円なのか、といった問題の本質を考えなければ、薬剤師の未来は見えてこないだろう。