医療情報の共有は新たな価値を産む。頭では分かっていても、なかなか動きが伴わない。理由のひとつが、共通のインフラを整備することの難しさだろう。
電子カルテの大手ベンダー主導で、地域の連携システムを構築した事例はいくつもある。しかし、その地域地域で話を聞くと、うまく行っているという声もある一方で、大抵、うまく行っていないという批判的(むしろ冷ややかな声か)も必ず聞こえてくる。
これまでは費用的なことがネックになっていたのかもしれない。
昨日の日経新聞朝刊13面の記事。
セコム、電子カルテ共有 クラウド活用 他社製も対応 病院連携、容易に :日本経済新聞
セコムがクラウドで相互参照できる仕組みを提供するらしい。BCP対応という名目は導入ハードルを下げることになるだろう。
これまでの状況が呉越同舟なのだとすれば、医療環境を取り巻く、最近の地域完結型医療への転換は、協力しあう絶好の機会だろう。