2014/10/28

書評: Bringing the Social Media #Revolution to Health Care

病院がブログで情報発信したり、Facebook、Twitterを活用することは珍しいことではない。

しかし、その目的が不明確であったり、目標と実績の管理まではできていなかったり、ソーシャルメディアに対する『マネジメント』は十分とは言えないのが実情だろう。

先日読んだ表題の本には、そんなことに対する新しい発見を期待していた。



何よりもの収穫は、メディアを運用しながら得た経験や苦労を披露してくれている点だったかもしれない。

例えば、YoutubeのChannel運営では、お堅いコンテンツを流していたものの、視聴者は親しみやすい場所を求めていたことが分かったといったことが書かれている。以下の一文では、インターネットはもしかしたらバーチャルな往診のようなものになるのかも、といったことに言及している。
Meeting them there, as opposed to the howling uncertainty of the larger Internet, can be a great service to someone in pain, I think of it a virtual house call.
Appendixには、目的や手段、評価のフレームワークについても書かれている。2年前の本なので、今となっては目新しさも感じない点も多少あるかもしれないが、kindle版でぱらぱらめくるくらいであっても、値段相応かそれ以上の価値はあるように思う。