2014/12/09

急性期医療において、集約化は進んでいるか

医療の質と効率を考えるとき、人的医療資源(医師や看護師等)や物的医療資源(医療機器や病院建物・手術室等)は有限であることを前提とすると、ある程度集約されることが望ましい。それらについて、現在、弊社はデータ分析調査を行っているのだが、7月に下記のような乳がんに関する医療の集約化について記事を書いた内容をアップデートしたので、紹介したい。

7月に書いた記事
医療の集約化は進んでいるのか - 医療、福祉に貢献するために

アップデートした結果、件数上位10位までの施設の集約化は、2012年度データよりもさらに進み、20位、30位、50位、100位、いずれのデータでも集約化が進んだ結果となった。


また、ハーフィンダール指数で見ても、わずかに上昇していることから、集約化が進んでいると言うことができるだろう。

この結果、医療の質はどうなったか。理想はそこまで議論したいのであるが、その議論に耐えうる情報は持ち合わせておらず、どうこう言うことはできない。そこで、せめて、どういった疾患において集約化が進んでいるか等の議論できる材料を提示できればと考えている。