2015/08/11

処方せん受け取り予約サービスを使っていたら、サプリメントのキャンペーン通知が来る?

今日の日経朝刊の記事(ウェブでは昨晩の記事)。
何か新しく始めるのかと思ったけど、「ヨヤクスリ」のサービスを楽天IDに移行することの話かと思われる。


このヨヤクスリ、すでに3万8千件近くの薬局で受け取れ、全薬局の7割にも達しているとのこと。理由のひとつは、従来のファックスサービスの延長で、サービスを構築したことにあると見ている。IT化で対応するのが理想なのかもしれないが、薬局によってはなかなか難しい。しかしファックスでの処方せん受け取りは、ほとんどの薬局が対応している。そのサービスをうまく使っていることが、ここまでの拡大につながったに違いない。

インターネットで市販薬を販売するケンコーコムが提供するサービスゆえ、ドラッグストアなどはライバルのサービスに乗っていないのかと思ったら、大手ドラッグストアも、処方せん受け取りでは、協力しているようだ。近所の薬局を調べてみたら、ハックドラッグやココカラファインなどの名前が出てきた。また、当然ながら調剤薬局チェーンの大手も参加している。

利便性が増すのは良いことだ。今後の方向性を考えれば、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を意識したサービスになれば・・・と思う。可能性としては、個人情報取扱規約(下記に一部抜粋)を見た限りでは、処方せんの内容を利用し、OTC薬やサプリメントを薦めてくることは十分に有り得そうだ。

以下、個人情報取扱規約抜粋。
■個人情報の利用目的
お客様のお名前・ご住所・電話番号・生年月日・性別・メールアドレス・処方箋内容などの個人情報及び当社との取引状況等の情報を、以下の目的で利用します。
  • サービスの遂行に必要なご連絡
  • 新サービスやキャンペーン等にかかわる情報のお届けのため
  • マーケティング及びサービス促進のための統計データ作成のため
ここまで抜粋。

ファックスサービスは病院では珍しくないが、クリニックではあまり見かけない(そもそも近くの薬局で受け取る人が多いから、あらかじめファックスする必要性が低いためか)。
スマホで予約できる利便性向上は悪くない。サービスを提供するケンコーコム・楽天にとっても良いデータが集められてそうだ。