2015/08/23

高校生用の副教材、避妊より前に不妊が来ている

妊娠しやすいのは何歳まで? 文科省が高校生向け副教材

文科省が高校生向けに以下の様な内容で副教材を作ったらしい。

01.高校生の悩みや不安とその対処方法
02.考えよう、日々の事件・事故災害から身を守るために…
03.君たちの自転車の乗り方は安全?
04.自分の命、他者の命を守るためにできることは…
05.高校生が気を付ける食生活
06.体重コントロール
07.生活習慣病
08.歯と目の健康
09.喫煙は過去の習慣?
10.飲酒の問題は社会の課題
11.危険ドラッグは毒だ!
12.喫煙、飲酒、薬物乱用を始めないために
13.情報に惑わされないで!
14.知っておきたい感染症
15.知らないと怖い性感染症
16.HIV、エイズについて正しく知ろう
17.みんなを守る予防接種
18.医薬品の適正使用
19.安心して子供を産み育てられる社会に向けて
20.健やかな妊娠・出産のために
21.「がん」ってどんな病気?
22.私たちと「がん」

健康な生活を送るために(高校生用):文部科学省

実際、19、20のところを読んでみると、高齢になると産みづらいこと(妊娠しづらい&流産・死産になりやすい)が分かる内容になっている。これまで教科書では避妊にスペースを割く一方で、不妊は一部の先生が取り組んでいるだけであった。こういった副教材は非常に良い取り組みだ。

以前、医療データをオープンにすることで医療の質が上がるはず、という主張がもっともあてはまる分野として、不妊治療を取り上げ、レポートを書いた。そのときに、この内容と関連した調査や、ブログ記事を書いた。

高齢になると産みづらい・・・という認識はほぼ出来つつあるのかもしれない - 医療、福祉に貢献するために
避妊は教わったけど、不妊は教わってない - 医療、福祉に貢献するために

Meditur Insight Vol.3 生殖医療を身近なものに

今読み返すと大したことは書いていないのだが、このときは小中高の保健体育の教科書を書い、読み込んだ記憶がある。読みながら思ったのは、学生時代、保健体育の教科書なんて、せいぜいテスト勉強で一夜漬けをしたくらいで、真面目に勉強したことなど無かった。そう考えると、この副教材も当の高校生たちが真剣味を持って読むとは思いにくいが、まずは何かのきっかけになればよいのではないだろうか。