2015/09/15

Virtual Ward(仮想病棟)の可能性

先週から、Virtual Ward(仮想病棟)に関する資料を読んでいる。これがとても面白いのだ。仮想病棟は、地域包括ケアの先行事例として示唆する点が多々ある。

仮想病棟について簡単に説明してみたい。

地域で入院が必要な患者と、そうでない患者に分けた場合、後者には限りなく入院に近い患者や、ちょっとしたきっかけで入院する可能性の高い患者が含まれている。このような入院に近い患者たちを「仮想病棟」に入院した(あくまでもバーチャルにだが)として、医師、看護師、薬剤師などが、「本当の入院」を防ぐ取り組みを行っている。

ポイントは2つある。
  1. 仮想病棟に入院する患者を識別するリスクモデル
  2. 仮想病棟に入院した患者のマネジメント(チーム体制・取り組み)

2番目は、まさに地域包括ケア病棟で実践している内容に相通じるものなのではないだろうか。

仮想病棟の考え方は、適切な介入が医療費の適正化につながるというものであり、仮想病棟でコストをかけても、それに見合った「本当の入院や再入院」を減らすことができれば、価値があると言えるだろう。

仮想病棟に関する記事は、ちょっと前のものだが、週刊社会保障の2009年5月18日号・25日号に掲載された「英国のVirtuai Ward(仮想病棟)による入院予防の推進」に書かれている。

直近の状況については、下記のレポートが分かりやすい。

South Devon and Torbay | The King's Fund

Virtual Ward(仮想病棟)については、(自分の勉強が目的なのだが)、今後何回かブログに書いていこうと思う。