2016/02/06

メディデータ社の治験に対する考え方が興味深い

昨日(2/5)の日経産業新聞「ウエアラブル、治験精度補完、米メディデータ社長に聞く、被験者の血圧や脈、データ収集・提供」の記事。

一部を引用する。
――メディデータの役割は。
「当社は血圧や脈拍などのデータをデジタル入力し、蓄積するシステムを提供している。端末の開発はメーカーが担っており、我々は手掛けない。近年はウエアラブル端末を使った治験に力を入れ、コストがかさむ治験のあり方を変えたいと思っている」
メディデータ社について、もっと詳しく知りたい場合はウェブサイトを見るのが良いだろう。

臨床開発のための先進的なアプリケーションと高度なデータ解析 | Medidata Solutions

記事で印象に残ったのは、うつ病の話。
――効果を発揮しやすい領域は。
「うつ病の治験は、被験者の行動を質問票を使って確認しているが、信頼性を疑問視する声がある。ウエアラブル端末を使うと行動データを捕捉できる。関節炎の治験では関節がはれている箇所を数えるが、ウエアラブル端末で朝目覚めて動き始めるまでにかかる時間など行動データを追加すれば、新薬の効果をより詳しく示すことができるだろう」
信頼性を高めるためにウエアラブル端末のデータを使う。なるほど。記事には抗がん剤の例も出てくるのだが、どこまでデータの価値があるかは分からないものの、非常に興味深い話だった。

Youtubeには様々な動画もアップされている。これから益々活躍しそうな会社だ。