2017/04/16

チーム医療に積極的な西日本!?

またまたレセプトの出現比のデータに関する話題。

今度は、病棟薬剤業務実施加算と栄養サポートチーム加算の算定状況について。2つの項目について、全国平均より算定が多いか少ないかで4象限に分けた。便宜上、それぞれをzone1~4と呼んでいる。

病棟薬剤業務実施加算と栄養サポートチーム加算のレセプト出現比による4象限の設定

それぞれの都道府県がこの4象限のどこに位置しているか、東日本と西日本でカウントした結果が下のグラフだ。

上で設定した4象限における東日本と西日本それぞれの都道府県の数

東日本は半数以上がzone4。西日本は半数以上がzone1とzone2。

病棟薬剤業務と栄養サポートチームに関して、算定上は西高東低であると言えそうだ。

ただし気をつけなければならないのは、そもそも算定のベースとなる病床数自体が、東日本<西日本、である。そのため、各病院の取り組みが積極的か否かの判断を、この情報だけで行うことは危険である。

性・年齢調整をした人口あたりの算定件数で判断すれば、チーム医療が充実していると言える西日本。であるならば、アウトカムも充実していることが期待されるのだが、それぞれの加算において、アウトカムは算定要件にない。ゆえにチーム介入によるアウトカムは不明である。