退役軍人病院は、財源不足が真の問題ではなく、競争、説明責任、透明性が足りていないことを指摘している。
日本の公立病院にも相通じるものがあるのかもしれない。実質的に地域を限定した日本の公立病院と、対象者を限定したアメリカの退役軍人病院。当然日本とアメリカでは違いもあるが、日本は保険者が医療機関を選択できない制度であり、実質的には個々の保険者の姿が見えない「シングルペイヤー」と考えてよいだろう。つまり、公立病院とて、収益性と医療の質の両立を目指した適度な競争が大事なのではないだろうか。(公立病院に限らず、公的・民間病院も同様であるが、特に公立病院は競争が乏しいと感じている)