2017/11/02

年93億円らしいヒルドイド

ヒルドイドの話題が盛り上がっている。



確か6年くらい前に、生活習慣病の分析のついでで、医療制度の問題を議論するためにヒルドイドと乳幼児医療費助成制度の分析をしたことがあった。そのような経緯で、気になっている薬剤として、1年前にもオープンデータでジェネリックの処方状況を分析していた。

オープンデータは新たな議論のきっかけとなる - 医療、福祉に貢献するために オープンデータは新たな議論のきっかけとなる 

オープンデータは新たな議論のきっかけとなる(続き) - 医療、福祉に貢献するために オープンデータは新たな議論のきっかけとなる(続き)

上記の記事では、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)に加え、セフカペンピボキシル塩酸塩(フロモックス等)の分析もしている。その理由は上述の6年前の分析になるのだが、下記の本を読んで、非常に勉強になった。この本を当時、まだ6月だというのに、2016年の個人的大賞に決定してしまったが、その評価は変わらないくらい良い本だった。

Low Value Careを減らす方法、High Value Careを増やす方法を考えさせられる本(2016年 個人的読んだ本大賞に決定!) - 医療、福祉に貢献するために Low Value Careを減らす方法、High Value Careを増やす方法を考えさせられる本(2016年 個人的読んだ本大賞に決定!)

社会保障費の財源が厳しく、改定に向けた議論が本格化するタイミングを狙ってのマスコミの報道か、などと言われている。しかし、限られた財源で、価値あるところに適切な評価をするためには、価値のないところの評価を厳しくするのは当然である。ただ、制度を変えるときに不利益が生じる患者や医療者への配慮も必要である。