看護配置を手厚くする要因について、事前予測を列挙した。あわせて、分析した結果から得られた要因についても列挙しておく。
事前予測:
- 看護必要度(高いほど手厚い)
- 平均在院日数(短いほど手厚い)
- 手術件数(多いほど手厚い)
- 救急医療管理加算(多いほど手厚い)
分析結果:
- 平均在院日数(短いほど手厚い) ⇒想定どおり、関係あり
- 病床利用率(低いほど手厚い)
- 病棟あたり病床数(少ないほど手厚い)
- 7対1か10対1か(7対1ほど手厚い)
- 診療科(脳外や循環器内科は手厚い)
- 看護必要度(高いほど手厚い) ⇒A3点以上は関係性ありか。C1点以上はよく分からない
■看護必要度はノイズか??
在院日数が短いほど看護配置が手厚いのはまだ良いとして、病床利用率が低いほど看護配置が手厚い!? 利用率が下がっても看護師の配置数は速やかに減らすわけではないので、結果的に手厚い配置になっているのかもしれない。
利用率が下がると「手厚い配置」になるという構図。看護配置重視の評価制度は、利用率右肩下がりの時代には問題の多い制度と言えるかもしれない。
机上の空論で好き勝手言っておくと、看護配置に対する看護必要度の影響はノイズと言ってもいいレベル(あくまでも機械学習の的な観点で)。正直、看護必要度の評価自体に疑念を抱く・・・はさすがに言いすぎか。精査が必要だ。