約200点の高い崖だったのが、最初の階段はわずか30点。その次の段にはさらに70点(あわせて100点)。点数の違いは、そーっと降りることができますよ、という誘導であって、現場の負担差を反映しているわけではないだろう。
今回設けられた階段を、現時点で使おう!と考えているところは少ないのでは?と思う。その改定に対する病床機能選択の戦略について、CBnewsにて私見を述べた。
看護必要度30%に執着し過ぎると本質を見失う? - CBnewsマネジメント |
しかし、何が何でも高いところに留まるべきだという発想では、本質を見失う。なぜ階段がかけられたのか。階段を降りることで何が見えてくるのか。地域から求められている機能は何なのか。2018年度改定の次はどうなるのか。そのようなことを冷静に考えることで、今回の改定の本質が見えてくるだろう。
MMオフィスの工藤氏は「茹でガエル」と表現していた。CBnewsの記事で書いたzone1の病院こそが、この茹でガエルになる可能性が高いと思っている。お読みいただけると幸いだ。