2018/07/17

病床利用率の将来推移予測モデルを作ってみた

先週、病床利用率を日次で予測するモデルを作っていた。公開データなどを学習させ、モデルの精度を上げた。そのモデルである病院の利用率推移を予測したのが、下のグラフ。2019年の夏まで予測している。
ある病院の病床利用率シミュレーション
(ケース1:条件考慮 ケース2:条件非考慮)

このモデリングにおいて、予測した明日の利用率は実業務で使用できるレベルではない。そもそも、はなからそのようなことは期待していない。このモデルは、病床マネジメント手法を変えた場合に、長期的にどのような影響が及ぶか検証するためのものだ。

上のグラフでケース1とケース2の比較をしているのは「ある条件」を考慮する/考慮しないを検証したものだ。ある月、唐突にケース1とケース2で利用率が10%近く差異が生じる。予測できる課題のインパクトをあらかじめ把握する、対処を検討する。そういった目的で、このモデルを作った。さらに、予測される課題に対しケース3やケース4として何らかの備えを講じたものをシミュレーションしても良いだろう。今後、このモデルを使って、何らかの価値が生み出せないか、考えてみたい。