医療関係の資格職の給与について、諸外国と比較調査を行っていた。
以前は、厚労省などが作成した資料を探したり論文を探したりするのが、最初のとっかかりになった。日本とアメリカくらいなら何とか探せることが多いのだが、他の国に調査を広げようとすると時間ばかりかかってしまって、断念することがほとんどだった。
しかし、最近は生成AIで当たりをつけることが増えて、状況は一変。
信憑性の問題は残るため、表に出す仕事で使おうと思ったら、ソースの確認、一次データを用いて分析のやり直しといったことが必須だが、当たりをつける効率が圧倒的に向上した。
弊社はマンパワーのおおよそ半分を調査とシステム整備に割いている。調査のフットワークが軽くなったというべきか、仕事がなくなったというべきか。生産性向上になった反面、誰でも生成AIを使えば調査できてしまうので競争力低下になった可能性が極めて高い。
この危機感が劇的に高まった1年だった。その1年を締めくくるCBnewsの記事がこちら。
多職種病棟配置、中小病院は何から取り組めばよいか - CBnewsマネジメント
生成AIでは、まだここまでまとめてくれないと信じている(プロンプト次第かもしれないけど)。差別化を図れなくなったら廃業だ。
ちなみに、その給与比較のサンプル(インフォグラフィック)。
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| 日本と韓国の病院長の給与比較 (グラフの縦軸がおかしいなどの微妙な点もあるが、直す気がしなかったのでそのまま) |
以下、もうほぼ愚痴なのだが、これを生成AIなしで作ろうと思ったら、まず何もないところから当たりをつけて、アナリストがデータかき集めてきて、それをベースにフレームワークを組み立てて、資料作る指示出ししてるみたいなものだ。つまり実質、超優秀なアナリストが増えた状態とも言える。アナリスト業務が好きな自分は、死活問題だよな・・・。
