2015/02/20

大学病院の中身の議論をしよう(消化器系疾患)

前回の眼科系疾患に続き、消化器系疾患。

消化器系疾患における大学病院らしさ分析結果

大学病院らしさの全病院のトップには国立がんセンター東病院が来た。がん専門病院の特性を考えれば、納得の結果だ。2位から10位までは大学病院本院(オレンジの点)、もしくは分院が来た。これも納得の結果だ。

そして、大学病院で一番大学病院らしくなかったところは・・・・、んー病院名を出すのははばかられる。正直、医療関係者なら、何となく、「あー、あそこね」と言ってしまうところだ。

でも、これはそのような大学の順位付けをしたいわけではない。大学病院本院であっても、大学病院らしい医療をしているところから、そうでない医療(地域に必要な医療)をしているところまで、様々であることを理解するためには、今後、可視化が不可欠だろう。

大学病院だからという特別扱いは、教育機関であることはもちろん、医療機能分化としても考えなければならない。教育機関としてのコストと、高度な医療を担っていることに対するコストを切り分ける必要があるのは、上記の結果からも明らかだ。

データに基づく可視化は、今後、益々重要になるだろう。