2015年6月1日号目次:日経ビジネスDigital |
ランキング上位のところを目指して、患者が殺到することは、結果として、地域全体の医療の質を下げかねないと思う(待ち時間の増加などは避けられないだろう)。
そんな中、6月22日号の日経ビジネスの「往復書簡」が非常に良かった。
「入院した病院の経営状態に興味」というタイトルが付けられていたが、要約すると、自分が入院した病院は、ランキングには記載されていなかったが、診療・看護はもちろん、清掃スタッフ・食事などのすべてのサービスが非常に良く、経営はぜひとも黒字であって欲しい、との読者からの投稿だった。
黒字だから良いのではなく、良い病院が黒字であって欲しいのだ(これがランキングにやや違和感を覚えた理由)。
また、読者は、入院中に見かけた高圧的な患者に言及し、『医療を受ける側も節度ある態度で臨み、スタッフの負担を軽減させることが医療の質の向上につながるのではないか』と締めくくっている。そのとおりだと思う。医療の質をあげるのは、医療者・スタッフだけでなく、患者側も大事だ。
このコメントを読み、何だかとてもうれしくなった。