包括ケア病棟、院内転棟少ない病院に配慮を | 医療経営CBnewsマネジメント
データ分析結果については、2ページ目(有料ページ)での掲載になってしまったので、ご覧になれない方はお許しいただきたい。
記事では、地域包括ケア病棟の患者ソースの違いを中心に、今後どのようにあるべきか述べている。
100病院弱のデータを分析しているので、傾向をつかむのには十分だと考えている。ただ、一部データはNが少なかったので、載せるのを見送ったものがある。
そのひとつが次の看護必要度の分析結果。
地域包括ケア病棟の患者ソースの違いによる看護必要度の状況 |
院内転棟患者割合に応じて、100病院弱を5グループに分け、看護必要度の充足患者割合を見ているのだが、看護必要度のA2点以上かつB3点以上の患者割合を記入している病院が少なく、全体の4割程度だったため、上記のグラフは参考とすべきと判断した。
ただ、結果は興味深いものがあり、院内転棟100%の病院では、7対1・10対1の看護必要度の基準を満たしている割合が低くなっている。これは、病棟マネジメントで、看護必要度の状況に応じて、急性期病棟から地域包括ケア病棟に転棟させていることの証であろう。
地域包括ケア病棟では、どのような患者を受け入れ、どのような医療が提供されているのか。明らかにした上で、次のあるべき方向性を論じるべきだと考えている。点数の高い・低いだけの議論は避けなければならない。