2024/09/04

地域包括医療病棟への機能転換のパターン化

CBnewsに地域包括医療病棟に関する記事を掲載いただいた。

地域包括医療病棟の届け出、キーワードは「回リハ」「民間」 - CBnewsマネジメント

現時点で判明している36病院のパターン化がテーマ。在宅復帰率の基準クリアにおいて、回リハは一つのキーワードになりそう、というのが結論。

あと、4つの分類に分けたものは、今週も少しアップデート。施設数を入れたのが下記。

 


すでにクライアント病院向けには、この整理で話をしている。

で、今朝アップされた自分の記事を読んで気がついたのだが、8月5日に千葉大の井上先生が書かれた記事(先行病院から考察する地域包括医療病棟の選択 - CBnewsマネジメント)と論理展開が似ている。ちょっとうれしい(似ていて喜んでしまうのもどうかと思うが、泥臭い分析しかできない自分でも同じようなことを考えていた!)。決してマネたわけではないのでお許しを。というより、みな、井上先生の記事をまず読むべき。

2024/08/22

違いを読み取る、変化を読み取る

今週、掲載いただいた記事。

データで探る回リハ病棟の経営改善余地 - CBnewsマネジメント

DPC公開データで、FIMの数値をみても、施設の平均値なのであまり参考にならないと思うかもしれない。でも、何でこんな数値に?という施設もある。病床機能報告の平均在院日数やリハの単位数などとあわせて見ると、それぞれの施設の事情が見えてくる。

脳血管系に強いところか、整形に強いところか。病床機能報告でも、はっきりとしない施設もある。オープンデータゆえの限界とはいえ、連携の課題を推察する目的には十分なデータだ。

といったことの思考の一端をみてもらおうと、シンプルな分析で記事にしたのが、今回の内容。よろしければお読みください。


4年前はコロナで行動制限がかかっていたのだろう。新幹線に乗ったら、車両に自分以外誰もいなかった・・・という写真が出てきた。

2020年8月の東海道新幹線の写真

すっかりコロナ前に戻った感はあるものの、リモートの選択肢が増えたことで、確実に出張は減った。移動が減った分、分析作業に没頭したい・・・のに現実は余計なことをしてばかり。反省。

自分の駄文はさておき、他の方のためになる記事のあるHMレビューにアクセスを

医業情報ダイジェスト(医業情報ダイジェスト)に執筆の機会を頂戴してから、2年弱が経過。20数回の記事を書いてきた。

8年を越えたCBnewsは、ウェブ媒体ゆえに文字数制限がなく、自分のような文才のまったくない人間が多少冗長に書いても許していただいている(許されない、どうしようもない文章でも、編集の力で何とかしてもらっている)。

一方、医業情報ダイジェストは、紙媒体ゆえ、文字数制限がある。ただ、文字サイズを調整してもらったり、グラフの大きさを調整してもらったり、絶妙な編集の力で、毎回、うまくまとめてもらっている。

編集の力に頼るばかりで、一向に文章を書く能力は成長しないものの、前向きに捉えられることがあるとしたら、何とか文章にまとめることには慣れてきた、と思っている。

医業情報ダイジェストの記事は、下記のHMレビューで読むことができるそうなので、ご興味があれば、ぜひアクセスを。

HMレビュー | 医療機関、薬局の経営に携わる皆さまへ


2024/08/13

以前書いた内容をすっかり忘れていたけど、最新情報にアップデートできたおかげで、過去と読み比べが可能に

先週のCBニュースに掲載いただいた記事。

急性期一般入院料2は選択肢たり得るか - CBnewsマネジメント

急性期一般入院料2をテーマに書いた。下記に挙げる以前のCBニュースの連載で、今回の内容の布石は打っている。というより、2年前の記事でがっつり書いた内容をすっかり忘れて、今回、また同じような内容を書いている(同じようなグラフで、同じような切り口で、論理展開をしていて、自分の成長が感じられない。言い訳すると、もしかしたら夏風邪で意識が朦朧としていたせいかもしれない)。

今回、入院料2の病床数が意外と増えていると書いた。ただ、2年前の記事で「24年度にはもっと増える」と予測していたので、意外でも何でもなかった。もし興味があれば、今回の記事に加え、下記の過去の記事もあわせてどうぞ。


2018年度改定直後の記事

急性期一般入院料2・3を検討すべき病院とは - CBnewsマネジメント

誤嚥性肺炎の病態や看護必要度の評価を考えると、入院料2・3を積極的に検討すべき病院が見えてくるのでは・・・と述べた。


2022年度改定後の記事(2年前)

急性期一般入院料2・3は検討に値するか(前編) - CBnewsマネジメント

急性期一般入院料2・3は検討に値するか(後編) - CBnewsマネジメント

高齢化の進展により、7対1看護配置の病床のニーズが減り、10対1配置の病床へ移行するフェーズが始まったことを述べた。


2024/07/29

データ分析で、弊社らしい付加価値をつける

老健のオープンデータ分析で書いた記事。介護施設のオープンデータ分析にも力をいれるべく、プログラム等を整備している。まだまだプログラムの処理が十分とは言えないものの、自分が見たい・知りたいと思うデータが取れるようになってきた。

24年度同時改定で進む病院と老健との連携強化 - CBnewsマネジメント


また、厚生局の届出受理医療機関名簿のデータ分析結果を用いたのが、下記の記事。

急性期充実体制加算の届け出施設の3割が… - CBnewsマネジメント

どこが届け出ているか確認するだけではあまり価値がないこともある。ただ、意図を持って分析することで、価値を付加できると考えている。そんなつもりでまとめた。


作業が予定通り進まず、ばたばたしていて、色々迷惑をかけてばかり。今週で一区切りのはず・・・。精進あるのみ。

2024/06/25

スタバはいいなぁ・・・

書きました!

不足する人材、どう確保 試される採用広報の力 - 医療介護CBnews

写真は採用ブランディングでよく取り上げられるスターバックスコーヒー。おしゃれ。CBnewsの記事と少しは関係してる?ので、先日撮った写真を載せてみた。

自分のような素人が撮っても、ぱっとみきれいな写真になる大濠公園店


2024/06/19

新たな価値の提供を目指して、IoT、ビッグデータやAIなどを活用

偏在指標以上に深刻な薬剤師確保の実態 - CBnewsマネジメント

今回は、全国各地で収集していた薬剤師確保の状況をヒントに、ドラッグストアとの確保競争の可視化を検討。薬剤師確保難が病院経営においてマイナス要素しかないことを示したかった。

昨年、病棟配置の加算の可視化をヒントに、色々な地域から取り組みや課題などを教えていただいていた。そして、先月末の週刊ダイヤモンドの特集(薬局・薬剤師 勢力激変 (週刊ダイヤモンド 2024年6/1号)[雑誌] | ダイヤモンド社, ダイヤモンド編集部 |本 | 通販 | Amazon)を読み、ある地域の取り組みを聞いたことで、グラフ4がきれいにまとまった。

そのような経緯があり、今回、記事に。

来週27日、28日に開催されるCBnewsの病院広報アワードのセミファイナルイベントで、今回の内容の一部を話すので、ぜひご参加を。(録画再生なので、当日、この内容を飛ばしてしまうこともない。安心)

病院広報アワード2024セミファイナル


大宮駅で見かけたALFA-X

ちなみに、表題の「新たな価値の提供~」は、常々弊社でも意識していることだが、これは下記のJR東日本のALFA-Xの概要から引用(一部省略)したもの。

次世代新幹線プロジェクト ALFA-X|JR東日本

見かけたことを言いたかっただけ。写真も適当に撮ったから、残念ながら、あまりきれいでない。 ただ、何かしら挑戦は続けたい・・・。

2024/06/11

競争環境の変化・違いの可視化を試みる

先週掲載いただいた記事。

ライバルが増えれば「競争激化」を可視化 - CBnewsマネジメント

今回の記事は、最後のグラフ6のために、すべての力を使っている。それまでのグラフや文章は、グラフ6のための前振りだ。

競争から協調へ。理想は分かっていても、局所的に競争は止められない。

競争すればどうなるか。データから何が示唆されるのか。恣意的な見せ方を避けるにはどうしたらよいか。なるべくシンプルに考えるにはどうしたらよいか。そんなことを考えながら、分析していた。

二極化が進んでいるのでは?ジニ係数はどうだ? といった仮説と検証を繰り返す。自分の仮説は大してあってないし(「あっていない」ことにも価値はあるが)、都合よく数値で示せることは多くない。そんな地味な作業を繰り返した結果、何とか形になったのがグラフ6。

といろいろ書いたが、実は、原案はできていたものの原稿を書くのをすっかりわすれていた。原稿を書かず、近所を散歩していたときに見つけた建物が、このへんてこな写真。ホテルらしい。へぇ~。

べスピハウス(2024年OPEN予定)(@bespi_house) • Instagram

2024/06/05

改定を読み解いた結果、自分が成長することをあきらめた

CBnewsにインタビュー記事を掲載いただいた。

24年度改定を読み解く〈上〉国が方針転換 - CBnewsマネジメント

24年度改定を読み解く〈中〉規模縮小に活路を - CBnewsマネジメント

24年度改定を読み解く〈下〉新入院料の可能性 - CBnewsマネジメント

好き勝手話した内容を3本の記事にまとめてくださった。全然整理せず話をしたのに、なぜかすごい整理されていて、簡潔に話したみたいになっている(実際と異なり賢そうにすら感じる)。完全に編集の力。うそ・大げさなどの余計なものはなく、簡潔になっている。自分が文章を書くときもこのようにできればよいが、逆立ちしてもできない。長いこと同じテイストで原稿を書いているが成長しない。

有益な内容を、興味深い展開で、読み手が理解しやすい簡潔な文章にすることができるのは、芸術の領域だと思っている。MMオフィスの工藤氏の文章などを読むたびに痛感する。同じ材料を扱っても、こうまで完成品に差が出るのか・・・と。

そして自分で「芸術」と言い出してしまうあたりが、悲しいことに成長することをあきらめたことを意味している。

というわけで、今回のインタビュー記事は、自分の力だけでは到達できない簡潔な文章になっているので、ぜひ。

2024/05/24

時系列でデータを見ることで得られる情報、考えられる戦略

出産費用の見える化。

出産費用「見える化」サイト月内開設へ、厚労省 - CBnewsマネジメント


かつて、周産期に限定しないものだが、室料差額の見える化を行い、戦略につなげる話を偉業情報ダイジェストやCBニュースに書いた。

周産期関連では、病床機能報告の数値などを用いて、公立病院などが不採算となっていてもやめられない事情がある可能性を述べた


弊社のチャレンジとして、費用ではなく、正常分娩・帝王切開の件数や里帰り出産の件数など、オープンデータからどこまで見える化できるか考えていた。NDBなど色々データを分析した結果、記事にまとめられるほどわかりやすい分析にならなかったこともあり、色々方針転換。その結果、まとめたのが、下記のCBニュースの記事。

需要減少フェーズの計画策定で見るべき2軸 - CBnewsマネジメント


今回は、途中、周産期から離れて整形の手術がテーマになっていたくらい迷走した(原稿を書く前の分析作業段階だが)。ちなみに、その一端は、今回のCBニュースの記事の最後のグラフに含まれている。

2024/05/15

ほぼほぼ想定通りの結果が得られた分析記事2つ

ゴールデンウィークの前後で掲載いただいたCBnewsの記事。

ロボット支援手術機器導入による差別化要素を考える - CBnewsマネジメント

整形・脳外の中小病院は効率性係数で大損していた - CBnewsマネジメント

ロボット支援手術は、導入状況について病床規模や入院料・加算などとの組み合わせを見たかったのが目的の1つ目。そして診療科ごとの保険算定状況(浸透状況)を見たかったのが目的の2つ目。

ほぼほぼ想定通りの結果が得られた。大学病院本院で導入していないところがあったことに多少驚きがあったくらいか。


ゴールデンウィーク後の効率性係数の記事は、医療機関別の係数内訳が開示されたことを受け、検証したかった分析を踏まえた内容。こちらの想定通りの分析結果が得られたので、整形外科・脳神経外科の中小病院が割りを食ったことを若干刺激強めに見出しに反映した。


2024/04/12

人事権を持たないマネジメントレベルが経営責任を負うのはおかしい

ここ1ヶ月ほど、ばたばたしすぎていて、何を分析したか整理しきれていない。

CBnewsに医師事務作業補助者と看護補助者の確保に関する記事を掲載してもらったので、ハローワークの求人票の分析をしたことを思い出した。

公立病院は医師事務作業補助者の育成ファームか - CBnewsマネジメント


従事者確保が病院経営を大きく左右する。マネジメントレベルは病院経営の結果に責任を持つ。それにもかかわらず、そのマネジメントレベルが人事権を持っていない。特に大学病院や公立病院がひどい。責任を負わせるのであれば、ある程度権利を持たせるべきである。というのが、2つの記事の主旨。

今回の分析にあたって、かなりデータを整備したので、色々なことが見えてきた。改定前後でのトレンド変化をつかんで、病院のアクションの参考にしたいと考えている。その一例としてCBnewsの医師事務作業補助者の記事では、賃金データのトレンドについて、過去の診療報酬改定の影響か最低賃金の引き上げの影響か考察した。データ整備により、特定の地域や業務内容での分析も可能だ。

ちなみに、データ分析を通じて色々見えてくる中で、有料の人材紹介会社などのデータ蓄積や分析力が桁違いにすごいこともかなり理解できるようになったことも大きな収穫である。自社の弱みが分かったので、これからに活かしていきたい。

2024/03/14

日経ヘルスケアセミナーからJPIセミナーまでの2週間の思考整理

先日ブログ(7日のセミナーから新しいカタチで)に書いたとおり、CBnewsにここまでの改定影響の考察をまとめた。

治す医療から支える医療へのシフトを考える - CBnewsマネジメント

おそらく、この先、さらに精度を上げていったとしても、大きく方向性が変わることはないはず。なので、弊社の分析も、2030年、次の同時改定に向け動き出した・・・(本当か?)。

2024/03/07

ディスカッションメモ(なぜか米の資料)

社内メモ。このタイミングで議論することじゃないのだけど、将来の準備。

米をめぐる参考資料:農林水産省

 ・kome_siryou-123.pdf 資料全体版(PDF : 8,815KB)


令和5年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果を公表します|厚生労働省


働き方の多様性、人材・スキルの多様性を尊重すると、常勤・非常勤、専従・専任みたいな考え方はどうなのだろうか・・・。

2024/03/05

7日のセミナーから新しいカタチで

高齢・内科系の患者は看護必要度改定の影響大 - CBnewsマネジメント

今回の記事のグラフ5が戦術の決め手になるのでは・・・。

まだまだシミュレーションが足らないことは重々承知。ただ、先週後半から、分析結果の解釈の解像度が上がったと確信している。

そのアイデアは、別に自分がゼロから考えたわけでもなく、ほぼここにある ⇒ 2024改定は「治し、支える医療」がテーマに:日経メディカル

解像度の上がった情報を、今のところ口頭で発信している。しかし、週末から今日にかけて、資料に落とし込んだので、7日のセミナーから新しい形でお伝えできるはず。あと、13日のCBnewsの原稿にしたい(願望の域を出ないレベルで、ぼんやりと考えている程度。)



2024/02/22

外来化学療法室の改善提案業務

弊社に独自のノウハウと実績がある・・・などと思うことはあまりない。ただ、データ分析をし、色々な施設から取り組みを聞いたことを通じて、外来化学療法室の運用方法には少し詳しくなっている自負があった。

そのエッセンス的な要素が、青森県立中央病院の広報誌の「外来治療センターの拡充」に書かれていた。この広報誌の読み手は、患者・一般市民だとしたら「ちょっと詳しすぎないか?マニアックすぎないか?」と思わなくもないのだが、病院関係者対象だとしたら、色々参考になるだろう。

挙げられている視察先を見ると、データ分析結果で着目している施設などが並んでいる。なので、うちの分析もあながち間違っていなかったのでは・・・と、変な自信を持ってしまった(大した分析はしていないが)。


 

2024/01/31

新しいデータを処理してます・・・

総合入院体制加算も敷地内薬局NGなら大学病院は? - CBnewsマネジメント 

改定がらみの分析なのだが、社内的には新しいデータを取り込んだ分析第1弾。この記事を書いたあとも、まだデータを整理するためのプログラムを組み直し続けている。

言いたかったのはグラフ4の散布図。相関関係を明確に言えるほどではないが、自分なりに気づきがあったので、その内容を記事に書いた。

なお、今回の記事の最後のグラフ5、引き続きデータ分析の精度を検証しているので、少し数値がずれている可能性もあることはお許しを。

年末年始の看護必要度の分析をまとめました

激変想定の看護必要度に対する備えを考える - CBnewsマネジメント

もうすっかり忘れいていたのだが、年末年始に病床機能報告のデータを分析していた。色々考えることがあり、そのうちの1つをまとめたのが、上記のCBnewsの記事。

それこそ、いくらでも分析結果があるだけに、色々思うところをつらつら書いてしまった気がする。もう1ヶ月近く前のことで、記憶が・・・。

主旨は、実際の現場の負担を軽視するような昨今の風潮はいかがなものか、という危機感の投げかけ。

「こんな記事より、今日の公益裁定の方が気になる・その影響が知りたい」みたいなご意見が出てきそうなタイミングでブログを更新して、ごめんなさい。