医療、福祉に貢献するために

医療、福祉に貢献するために
~ 株式会社メディチュア Blog

2019/11/05

病床数あたりの看護職員が多くなるのはこども病院の共通事項

公立病院の看護職員数について、病床数との関係を見た。
地方公営企業年鑑(2017年度)を基に作成
同じ病床数なら、当然、基本の看護配置が、7対1>10対1>13対1・15対1で看護職員は多くなっている。ただし、外来の看護職員などもいるし、ICUを持っている病院や回リハ・地ケアなどを持つケアミックスの病院などもあるので、完全に順番どおりというわけではなく、同じ病床数でも看護職員数にはブレがある。

こども病院や精神病床の比率の高い病院は外れ値になっている。想定通りだ。

公営企業年鑑のデータをプロットしているだけなので、点のひとつひとつはどの病院か分かっている。大きく上に外れている病院の名前を見て、妙に納得できたりする。なかなか興味深いグラフだ。

2019/11/04

「199床の病院が多い」 当たり前を確認した目的とは

連休を使って、ローカルで動かしていたプログラムをクラウドで動かすようにした。
ちゃんと動いているか確認のため、グラフを作ってみた。
グラフ中の緑色数値は病床数
各地方厚生局 届出データ(2019年10月時点)を基に作成

60床の病院が多い(1病棟の病院だろうね)。そして、199床の病院も多い。これはキリが悪いようでも、診療報酬の制約による戦略的な病床数。

というわけで、プログラムは大丈夫そう。

プログラムの種類によって向き・不向きはあるかもしれないが、クラウドへの移行を真剣に考えて良さそうだ。

2019/11/03

年次昇給は平均5000円くらいか

公立病院の看護職員。病院ごとの平均年齢と平均基本給をプロットしてみた。
地方公営企業年鑑(2017年度)を基に作成

年齢が高ければ、基本給が高い傾向。当然の結果だ。

なお、分布から年次昇給額を推計すると、年5000円くらい。

2019/11/01

セミナーのご案内(11月、12月)

フェーズ・スリーPresents 医療経営セミナー
株式会社日本医療企画、ミサワホーム 共催
12月4日@東京
https://www.jmp.co.jp/seminar/tatekae/
日経ヘルスケア主催セミナー
12月8日@東京
MMオフィス工藤氏と一緒に講師を務めさせていただきます
https://www.nikkeibp.co.jp/seminar/atcl/med/191208/
野村ヘルスケアサポート&アドバイザリー、野村證券主催セミナー
11月13日@長崎
11月25日@横浜
12月13日@東京
https://www.nomuraholdings.com/nhs-a/
よろしければご参加ご検討ください。
詳しくはそれぞれのウェブサイトをご覧ください。

2019/10/30

看護職員の将来需給バランスは、年齢給から職能給へのシフトが喫緊の課題であることを教えてくれている?

看護職員が2025年に27万人不足するという検討会の中間とりまとめが新聞等で報じられた。

看護職員、最大27万人不足 都市部で顕著、高まる需要 厚労省、2025年推計  :日本経済新聞

看護職員、2025年に6万~27万人不足 厚労省推計:朝日新聞デジタル

将来の看護職員の過不足については以前CBnewsで原稿を書いていたので、それらを引用しつつ、公立病院の看護職員の平均年齢などの新たな切り口を加え、CBnewsに原稿を書いた。

看護職員が余るか考えたら人事制度の課題に行き着いた - CBnewsマネジメント 看護職員が余るか考えたら人事制度の課題に行き着いた - CBnewsマネジメント

公立病院の人件費比率が高いということも、CBnewsで述べてきた(公立病院の構造的課題を解決するには - CBnewsマネジメント)のだが、データを見るとなかなか興味深い。

地方公営企業年鑑(2017年度)を基に作成

7対1・10対1の一般病棟を持つ公立病院において、看護職員の基本給と時間外手当などを見た。固定費と考えることのできる基本給は中小病院ほど高く、変動費と考えることのできる時間外手当などは、中小病院ほど低い。固定費が高く変動費が低い中小病院は相当利用率を上げなければならないはずだが、実際は利用率が低い。

今回のCBnewsの記事では、このような給与以外にも、年齢などから、地域性を見ているので、よろしければお読みください。

2019/10/18

昨日の補足(地ケアの院内転棟について)

昨日(1年前に書いたものですが、地ケア病棟の院内転棟に関する記事、読んで!)の内容の補足。

地域包括ケア病棟における院内転棟の割合を病床規模別に示した。今月の入院医療等の調査・評価分科会で示された表をグラフにしたもの(上)と、病床機能報告データを基にグラフにしたもの(下)⇒この下のグラフが1年前のCBnewsに載せたもの



2つのグラフ、ほぼ同じだ。

2019/10/17

1年前に書いたものですが、地ケア病棟の院内転棟に関する記事、読んで!

10月3日の入院医療等の調査・評価分科会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00017.html)で示された地域包括ケア病棟に関する議論。

詳細は日経メディカル(地ケア病棟、大病院ほど自院内転棟が多い傾向)やCBnews(地域包括ケア入院料、200床未満と以上で分けた評価も)も記事にしている。

そんなことは分かっている。1年前にCBnewsの連載で、病床機能報告データから大病院ほど自院内転棟が多いことを示した。その上で、人員配置の緩やかな移行を促し、日本全体ではワイングラス型から砲弾型への転換を実現していることを評価すべきと述べた(詳細は下記記事参照)。

院内転棟型の地域包括ケア病床のはしご外しは時期尚早 - CBnewsマネジメント 院内転棟型の地域包括ケア病床のはしご外しは時期尚早 - CBnewsマネジメント

調査票を用いて多面的に調査・評価することは極めて重要だ。ただ調査票には医療機関の多大な負担がかかっている。しかし、ある程度のことは病床機能報告などの別ルートで収集しているデータで把握できることも事実である。もちろん、多面的な評価をするには、病床機能報告のデータでは無理なことも多いのだが、負担軽減を重視した「調査」を追求することは、今後ますます重要になるだろう。

色々書いたが、「1年前のCBnewsの記事をお読みください」ということが主旨だ。

読んで!

2019/10/16

尿路感染症のデータ分析結果は、記事にありませんが・・・

尿路感染症の転院率が高い病院には、在院日数の短いところが多い。
病院情報の公表(2017年度)について弊社で収集した各病院データを基に作成
年齢や症例数などで条件を絞り込んでいるので、診ている患者がまったく違うということは考えにくい。転院した先でも入院加療が必要とは言え、DPC病院での治療は落ち着いた患者は、比較的早期に転院していることが示唆される。

尿路感染症については、急性期のみならず、地域の医療システムのなかで切れ目のないケアが求められ、また、システム全体でリスクを低減させるか取り組むべき疾患のひとつではないだろうか。

そういった観点で、排尿自立指導料は極めて重要なケアである・・・という考えで、今朝のCBnewsの記事に(注: CBnewsの記事に尿路感染症のデータ分析はありません)

排尿自立指導料は大幅に点数アップすべき - CBnewsマネジメント 排尿自立指導料は大幅に点数アップすべき - CBnewsマネジメント

療養病棟での算定の難しさについて、独自に切り込んでみた。記事後半では、将来的にアウトカムベースの報酬に移行できるようなデータ収集などにも触れてみた。お読みいただけると幸いだ。

2019/10/14

時間はかかるが避けられない議論

以前ブログで紹介した愛知の話。(新聞の引用などはリンクが切れているものもあるが、お許しを)

病院銀座は「医療充実」の地域から「医療再編」の地域に変わるのか - 株式会社メディチュア Blog 病院銀座は「医療充実」の地域から「医療再編」の地域に変わるのか - 株式会社メディチュア Blog

統合に向けた議論が進展し、来週以降に、市民向けの説明会が開催されるようだ。(下記は常滑市民病院で開催される分)
2病院が地独にぶら下がり、それぞれが急性期中心と回復期中心にメリハリをつけた形で機能分担する方針のようだ。

公立病院どうしの再編として参考になる点が多いだろう。

2019/10/10

ご案内 医療機関向けトップマネジメントセミナー「地域医療構想を踏まえた今後の経営戦略」@愛媛・松山

伊予銀行主催、日本経営グループ・野村證券共催のセミナーが12月11日に愛媛県松山市で開催されます。

ご関心がございましたら、下記ご案内を参照いただけますと幸いです。

医療機関向けトップマネジメントセミナー「地域医療構想を踏まえた今後の経営戦略」を開催! https://www.iyobank.co.jp/press-release/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/10/08/19-308_1.pdf(クリックすると直接PDFが開きます)

※弊社代表の渡辺がデータ分析等でお手伝いしている野村ヘルスケアの社長や、元厚労事務次官の二川氏が講師を務める予定です

2019/10/03

424病院リストの抽出傾向を理解せずにただ焦るべきではない

CBnewsに公立・公的病院などを対象とした再編統合の検証対象を抽出した424病院のリストに関する記事を掲載いただいた。
リストで挙げられていたからといって、即、再編すべきという意味ではない・・・という主旨の記事で、データ分析を中心にまとめているので、参考にいただけると幸いだ。

今回もデータ分析の結果を量産してしまい、マニアックなものもたくさんあったのだが、冗長になってしまうのでばっさり削った。

再編の議論は公立・公的の優先度が高いだけで、民間は関係ないという話ではない。また、議論は「どうやって地域の医療の持続性を高めるか」であり、その対応策のひとつが「再編」であるだけだ。再編以外の答えがあるところも少なくないはずと考えている。

2019/10/01

これは笛の価値が高いらしい

消費税10%の代物を買ってきた。

これは笛としての評価と中身の評価のバランスで、軽減税率が適用されない駄菓子。ニュース(子供の懐を直撃か 消費税増税で揺れる「駄菓子」  - 産経ニュース)にもなっていたので、思わず買ってしまった。
包装材料等が品質保持・衛生管理からの必要性や、流通上の利便性を有するか、通常必要な材質や形状か等の観点から「通常必要なもの」かどうか判断し、「通常必要なもの」に該当せず、「一体資産」に該当するものと考えられ、かつ、食品の価額の占める割合が2/3未満であるため、10%の標準税率となりました。出所:チーリン製菓の説明文 http://www.chirin.co.jp/smallgoods_taxinformation.htmlから引用・一部改変

笛としての資産価値が3分の1以上あるから仕方ないらしい。単価30円なので消費税にして2円か3円で、1円の違いしかないのだが。

駄菓子をたまに買う程度で、しかも1円なら全然気にならない。しかし医療機関にとって消費税増税は「悩ましい」の一言に尽きる。設備投資などへのネガティブな影響は、住民が良い医療を受けることに対し足を引っ張っている可能性すらある。

消費税については、以前CBnewsで記事を掲載してもらっているので、よろしければこちらをどうぞ。

消費税の抜本的な問題解決がなければ経営悪化は不可避 - CBnewsマネジメント 消費税の抜本的な問題解決がなければ経営悪化は不可避 - CBnewsマネジメント

2019/09/30

忙しさにかまけて、すべきことをさぼっている10年弱

データから良い病院を見つけ出し、後押しする。データ分析における弊社の大きなテーマなのだが、忙しいことを言い訳に、日々違うデータ分析をしている。

バス停で見かけたLeapfrogのSAFETY SCOREでA評価を受けたことを示す広告。
バス停にあったAdventist Health White Memorial の広告
バス停の広告にこのA評価のことを掲げるくらいだから、この評価を相当誇りに思っているようだ。この病院のウェブサイトでもこのことを詳しく記載している(下記リンク参照)。

Leapfrog Award | California Hospitals Leapfrog Award | California Hospitals

10年近くLeapfrogのSAFETY SCOREのようなことをしたいと言ってはいるものの、何もできていないことを反省。

HOSPITAL SAFETY SCOREとJCI - 株式会社メディチュア Blog HOSPITAL SAFETY SCOREとJCI - 株式会社メディチュア Blog

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2019/09/24

経営戦略コラム、6回目を配信いただきました

先週、「データ分析の切り口から2020年度診療報酬改定を読む」と題したコラムを、株式会社医用工学研究所様から配信いただきました。

第6回配信コラムのタイトル

今回のコラムは、CBnewsに先週掲載いただいた「なぜ看護必要度「基準1のみ・2のみ」が出てきたのか」の内容が若干マニアックだと感じた方にもわかりやすいように、資料の読み方などに対する自分の見解を述べさせていただいております。

ご興味をお持ちいただけましたら、どうぞ遠慮なく医用工学研究所様にお問い合わせください。



2019/09/20

基準②のみへのアラートが出まくり?

昨日の入院医療等の調査・評価分科会https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00015.html、また看護必要度など詳細なデータが示されたようだ。

例えば、これ。
2019年9月19日開催 入院医療等の調査・評価分科会 資料より引用

基準②のみに該当する患者の医療資源投入状況だ。

一昨日、下記のブログに書いたが、直近のCBnewsの記事はまさに基準②のみの医療資源投入量について分析結果から考察を述べたものだ。

医療資源投入量と看護必要度の関係性から、現行制度の課題を探る - 株式会社メディチュア Blog 医療資源投入量と看護必要度の関係性から、現行制度の課題を探る - 株式会社メディチュア Blog

分科会資料では医療資源投入量がゼロの割合で、自分は平均医療資源投入量で、それぞれ示しているが、意図は同じだろう。

考えていることが同じで良かったのだが、個人的には、ほっとしたというのが一番の感想だ。分科会の前にこの記事がオープンになっていて良かった。逆なら、後追い感が強くなってしまう。

2019/09/18

医療資源投入量と看護必要度の関係性から、現行制度の課題を探る

CBnewsに記事を掲載いただいた。

なぜ看護必要度「基準1のみ・2のみ」が出てきたのか - CBnewsマネジメント なぜ看護必要度「基準1のみ・2のみ」が出てきたのか - CBnewsマネジメント

分析結果から、医療資源投入量と看護必要度の関係性について述べた。改定に向けた議論の活発化の参考にいただけると幸いだ。

ちなみにCBnews、今週、来週とセミナーが目白押しだ。CBnewsのセミナーは講師との距離感が近いので、質問などもしやすいので、スケジュールが合う方はぜひご検討を!(満席になってしまったら、ごめんなさい)

9月20日(金)開催
20年度改定で問われる「急性期病院の中味」 20年度改定で問われる「急性期病院の中味」
9月26日(木)開催
データとエビデンスに基づく病院経営 -日本初のヘルスデータサイエンス専門(*)の大学院専任教員が教える!- データとエビデンスに基づく病院経営 -日本初のヘルスデータサイエンス専門(*)の大学院専任教員が教える!-

9月27日(金)開催
20年度報酬改定、急性期だけ見ていると読み誤る-入院が実は必要な人、見逃してませんか 20年度報酬改定、急性期だけ見ていると読み誤る-入院が実は必要な人、見逃してませんか

2019/09/16

看護必要度のB項目をアソシエーション分析で可視化

9月5日の中医協、入院医療等の調査・評価分科会。看護必要度のB項目について、各項目間の相関係数を見て、下のように書かれていた。
急性期一般入院料1においてB項目間の相関をみると、
・特に「口腔清潔」が「寝返り」「食事摂取」「衣服の着脱」と高い相関があった。

ですよね。下は2018年1月のブログ。ほぼ同じことを書いている。(よかった・・・。間違ってなさそう)

看護必要度のデータ分析(冬休みの宿題) - 株式会社メディチュア Blog 看護必要度のデータ分析(冬休みの宿題) - 株式会社メディチュア Blog

この記事では、診療行為にまで広げるつもりでアソシエーション分析をしている。でも看護必要度の項目だけなら相関係数で十分でしょう(ただ、2年前の冬休み中に分析したかっただけなのです・・・)。

2019/09/15

自販機で薬を買ってみた

CVS Pharmacyでは、自販機で薬を売っている。
CVS Pharmacy Thinks Outside the Box with Introduction of Health and Wellness Vending Machines | CVS Health CVS Pharmacy Thinks Outside the Box with Introduction of Health and Wellness Vending Machines | CVS Health

ということは知っていたものの、見たことはなかったのだが、昨日たまたま見かけた。


そしたら、何か買わずにはいられない。せっかくなので試してみた。
おまけに下手くそだが動画も撮ってみた。(テレビとかYoutuberとか、プロの人はすごい!)

 

動画の中で買った薬(ではなく実際には「のど飴」)のレシートは、下のメールが届いた。

Dear Customer,
Thank you for shopping at a ZoomShop. We appreciate your purchase.
Your receipt is below.
This is an automated message; please do not reply to this message,
your message will not be received.
CVS Automated Retail
Automated Retail Store operated by Swyft, Inc
Swyft Store ID: CVUS0057
Date: Fri 09/13/2019 22:59:10
Item Amount
--------------------------------------------
266403
CVS CDRP HNY LMN 1 @ $1.99
--------------------------------------------
Subtotal: $1.99
Sales Tax (7.75%): $0.15
Total (1 item(s)) $2.14
--------------------------------------------
TxID: 6** Auth Code: ******
Visa XXXX XXXX XXXX ****
--------------------------------------------
Retain this receipt as proof of purchase. This
store is operated by Swyft, Inc. on behalf of CVS
Returns Information http://www.cvs.com/returnpolicy
For payment and transaction support call Swyft at
1-844-44-SWYFT
For product support call CVS Customer Care at
1-888-607-4287
THANK YOU!


同じようなものは日本でも可能性があるだろうか・・・。いくら日本が自販機大国だとは言え、コンビニ大国でもあるので、ここまでリッチな自販機のニーズは微妙な気がした。

2019/09/13

初診料の算定回数が多いのはなぜ? 疾病管理の良し悪し??

初診料(外来+入院)と再診料の合計算定回数のうち、初診料の占める割合を47都道府県・年齢階級別に比較した。※外来診療料は含まない

高齢ほど初診料の割合が減る。これは47都道府県共通。ただ、1本だけ線の位置がずれている(赤線)。

第4回NDBオープンデータを基に分析


赤線は沖縄県。「やっぱり」という感想しか出てこない。ただ、こういった「ずれ」の裏側に何があるか考えたり、教えてもらったりするのが楽しい。疾病管理の良し悪しを反映している(「良い」のか「悪い」のかは不明)かもしれないし、査定対策のようなテクニカルなことかもしれない。可視化によって、考えるきっかけが生まれる。

昨日、今日、プライマリーケアの話をたくさん聞いていたので、ちょっと変わった分析をしてみた。

2019/09/07

ほぼほぼ想定通りのデータが出てきたか

入院医療等の評価・調査分科会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00014.html)の資料を確認。この1年半、言い続けてきたことが文章になっていた。
基準②のみに該当している患者の該当項目をみると、A1点は「心電図モニター」が多く
ここで言う「基準②」とは、重症度、医療・看護必要度における認知症・せん妄の状態等により診療・療養上の指示が通じず、A項目1点以上かつB項目3点以上を満たす該当要件のこと。この該当要件については、セミナー等で「乱暴に言えば、認知症患者でモニターつけていれば該当する」と申し上げていたことだ。このような病態の患者は、急性期病棟のみならず、地域包括ケア病棟や、慢性期病棟でも多く見られることから、急性期の要件として適切か?と疑問を投げかけてきた。現場の負担を評価することと、急性期としての適切性を保つことを両立するのは難しい。しかし、あまりにも前者に重きをおいた評価指標を作ってしまったのではないだろうか。

また、基準②については、以下のようにもまとめられている。
基準②のみに該当する患者は、他の基準に比べて年齢が高い傾向にあった。 
そりゃそうだ。年齢が高い病院ほど看護必要度が高くなっている傾向・・・までは示していなかったように思うが、このようなデータが色々出てくるのは、今後の議論の方向性として、評価項目の見直しの議論が活発化するということだろう。

個人的には、疾患特性や診療内容が大きく影響しているこれらの評価指標は、該当割合の「平均値」で見てしまうと、特定の機能に特化した病院に対する影響が極端に大きくなってしまう。がんに強い病院、小児に強い病院、皮膚科・眼科に強い病院。様々な病院に対し、十分な配慮をすることが難しいことはわかっている。しかし、最低限の配慮として疾患特性なども見るべきだろう。

2019/09/04

公立病院の構造的課題を考えると、改善の難しさが垣間見える

CBnewsに記事を掲載いただいた。今回は公立病院の構造的課題がテーマ。

公立病院の構造的課題を解決するには - CBnewsマネジメント 公立病院の構造的課題を解決するには - CBnewsマネジメント

その地域地域で求められる役割を果たすことが公立病院の使命だとするならば、場合によっては経営上非常に苦しい状態に陥ってしまう。どのような課題が絡み合っているのか、地方公営企業年鑑のデータから紐解いてみた。

記事には載せていないが、例えばこんなグラフ。

地方公営企業年鑑(2017年度)を基に作成
指定管理者制度の病院やデータが欠けている病院は含めていない
職員1人あたりの医業収益が非常に低い病院は、当然、医業収支比率が低い。稼げない病院の理由は記事でも述べたが、人員確保における制約も一因だと考えている。このような要因をデータで示してみたので、記事をお読みいただけると幸いだ。

2019/08/28

セミナーのご案内(9/19 京都)

セミナーのご案内です。
9月19日(木)京都にて、野村ヘルスケアサポート&アドバイザリー主催のセミナーがございます。ご都合があえば、ご出席を検討いただけますと幸いです。

医療経営特別セミナーのご案内 「社会保障制度の現状と課題」「野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーの紹介」「次期診療報酬改定とその先を考える~データから見えてくる病院経営戦略~」「病院建替における新たな手法のご紹介~BIMを活用したアジャイル型検討の進め方とは~」 医療経営特別セミナーのご案内 「社会保障制度の現状と課題」など

2019/08/27

不透明なことは間違いなさそう

2018年4月の日経の記事。

順大付属病院、20年度開業が不透明に  :日本経済新聞 順大付属病院、20年度開業が不透明に  :日本経済新聞
スタッフが現地を見てきたらしい。

2019年8月27日の様子

確かに、20年度開業は難しそうだ。

2019/08/21

狭心症の心臓カテーテル検査はピークを越えたか?

CBnewsに狭心症や心不全の医療需要動向に関する記事を掲載いただいた。

循環器系疾患は急増するのか? - CBnewsマネジメント 循環器系疾患は急増するのか? - CBnewsマネジメント

記事では5つの分析グラフを紹介した。その裏側では、この20倍以上のグラフを作ったのだが、記事に含めることはできず・・・。同じ主張のものを、前編・後編に分けてしまうのも冗長で・・・。結局、ほとんどの分析は自分でボツに。

例えば、こんな分析グラフ。

DPC公開データ(2013-2017年度実績)を基に作成

頻脈性不整脈に対するアブレーション。入院で年100件を超える施設数が、2013年度は150施設弱だったのが、2017年度には300施設弱と、約2倍に。劇的なスピードで増加している。

また、同じアブレーションにおける各年度の件数上位9番目の施設における症例数を比較すると、年々件数が増えている。ちなみになぜ9番目??というのはかなり恣意的。最上位5病院くらいの変動は、こんなに単純ではない。
DPC公開データ(2013-2017年度実績)を基に作成

そのうち、今回の無駄になった分析を見直して、新しい気付きがないか考えたい。

結局、CBnewsの記事は、狭心症と心不全の分析しか示していないが、主旨はわかりやすいかと思うので、お読みいただけると幸いだ。

2019/08/11

来月から、月刊保険診療、普通の読者に戻ります!

無事、完走!!

月刊保険診療8月号の表紙裏に

月刊保険診療の連載のお話をいただいたのが1年くらい前。紙媒体での連載経験の無い自分にとって、月刊保険診療からのお誘いはありがたいこと以上に不安だらけ。短期連載という形で3回くらいでもいいですよ、というご提案をいただき、お引き受けさせていただいた。

担当者から執筆内容の提案をいただいたり、ゲラがあがってくるたび、うまくまとめてくださったり、毎回毎回、感謝しっぱなし。CBnewsもそうだが、編集者はすごい。

3回くらいという話も、6回に延ばしていただき、6回のあとも次の著者が決まるまで・・・と続けさせていただき、今回めでたく9回で、完走となった。

こういった形で文章を書かせていただく機会を頂戴し感謝するとともに、MMオフィス工藤氏のような複数・長期連載をしている化け物のような人たちのすごさを改めて実感。

2019/08/02

懲りずにテキストデータ分析 医療マネジメント学会の演題から探るマネジメントトピックの変遷

医療マネジメント学会の演題に見るマネジメントトピックの変遷。テキストデータをwordcloudを用いてビジュアライズしてみた。今年度は、過去のテーマになかった働き方改革が多く登場した。また、相対的に2018年度は看護系の演題が少なかったのかもしれない。

2017年度

2018年度

2019年度

先日、CBnewsの記事を書くのに際し、詰めが甘かった点で反省すべきことが多いのだが、ビジュアライズの可能性を探り続けたい。分析の勉強を主目的としているので、おかしなところがあれば、大目に見ていただくとともに、ご指摘をいただけるとありがたい。

2019/08/01

テキストデータ分析にチャレンジ

CBnewsに連載の記事を掲載いただいた。

2020年度診療報酬改定のキーワードは「エビデンス」 - CBnewsマネジメント 2020年度診療報酬改定のキーワードは「エビデンス」 - CBnewsマネジメント

「文書を分析する」という試みで、記事をまとめたのだが、今回は編集者に色々迷惑をかけてしまい、猛省している。プログラムの甘さ、自分の詰めの甘さが多々あり、原稿を何度となく手直しさせてしまった。

※プログラム自体は、昨年のGWに作ったものを流用した(プログラムの処理事例はブログ記事「今日はお休み。代わりに働くのは・・・」を参照ください)。

しかも、今回はテキストデータを分析することまでは方針を固めていたものの、もともと改定の取りまとめを分析しようと考えてはいなかった。最初は、数年分の医療マネジメント学会の演題を分析して、トレンドを追ってみることを考えていた。データの準備、分析までしたものの、記事でまとめるのはしんどい気がしたので、急遽、テーマを変えた。

色々問題が重なってしまった。反省。

ちなみに7月は水曜が5週あったために隔週で3回掲載になりそうだったのだが、こちらの不手際で木曜にずれ込んでしまい、結果的に7月は2回、8月も2回の掲載になりそうだ。

今日から会社的には新年度。今年も新しいことにチャレンジしていきたい。

2019/07/27

姫路のツカザキ病院の先駆的な取り組み

兵庫県姫路市ツカザキ病院眼科の人工知能チームが、眼底写真の画像のデータセットを公開したらしい(⇒ TOPproject)。性別、年齢、左右どちらの目の写真であるかに加え、加齢黄斑変性症や網膜静脈閉塞症、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜剥離、網膜色素変性症などの眼疾患の病名、さらにはHbA1cから判断した糖尿病の有無まで、セットになっているようだ。

データの蓄積に取り組んでいる、研究に活用している、というところはあっても、公開している事例は少ない。海外では公開している事例を聞くことがあっても、国内では相当珍しいのではないだろうか(詳しい人がいたら、教えていただきたい)。

人工知能チーム Deep Oculus|ツカザキ病院眼科 人工知能チーム Deep Oculus|ツカザキ病院眼科 

(ちなみに、さきほどダウンロードしようとしたら、あまりにも多くのダウンロードリクエストがあったようで、Dropboxの制限がかかりダウンロードできなかった。)


2019/07/21

総合入院体制加算の届出と病床規模の関係

総合入院体制加算の届出施設について、病床数と加算種類の分布を見た。
厚生局届出データ(2019年6月3日調査)を基に作成

実績要件が問われる総合入院体制加算は300床未満ではかなり厳しく、加算1は700床前後、加算2は500床前後、加算3は400床前後が、それぞれ多くなっている。

総合入院体制加算の背景には、大学病院並みの医療提供体制を評価する・・・といったものがあったはずなので、総合入院体制加算1の厳しさは仕方ないにしても、加算3、加算2、加算1と、診療内容の充実に対するステップアップを後押ししていると理解できる。

ちなみに、働き方改革で大病院の医師確保力が相対的に強くなり、中小病院では医師確保が難しくなることが想定される中で、総合入院体制加算の評価を高めることは、病院・診療機能の集約化を加速する可能性が高い。

2019/07/17

入退院支援加算の分析記事の後半

CBnewsに入退院支援加算に関する記事の後半を掲載いただいた。

入退院支援加算の取り組みを加速させるデータ分析・下 - CBnewsマネジメント 入退院支援加算の取り組みを加速させるデータ分析・下 - CBnewsマネジメント

病床機能報告データから可視化を試みたので、お読みいただけるとありがたい。


また、今日、明日とホスピタルショウの医用工学研究所のブースで、ミニセミナーを担当している。お時間があえば、ぜひ。

明日(7/18)のスケジュール
11:00~ 院内データ分析の切り口で診療報酬改定を考える
13:30~ マクロデータを経営に活かす思考とテクニック

2019/07/14

看護師の勤務形態をデータから見る

月刊保険診療、今月も表紙の裏に記事を掲載いただいた。6回の短期連載の予定だったものを延長中。

月刊保険診療7月号の記事

医療施設調査のデータを分析している。

2019/07/12

急性期一般入院料に絞り込んでも、ほぼ結果は同じだった

先日のこの記事の続きを。
「入退院支援加算の届出施設の方が在院日数が短い」のは擬似相関では - 株式会社メディチュア Blog 「入退院支援加算の届出施設の方が在院日数が短い」のは擬似相関では - 株式会社メディチュア Blog

上の記事では、一般病床を持っている病院を対象に絞り込んで縦軸(入退院支援加算の届出割合)を見ていたが、急性期一般入院料を持つ病院だけに限定した。その結果、入退院支援加算の届出割合が全体的にアップした。平均在院日数との関係はほぼ変わらず。


中医協の資料から「入退院支援加算の届出施設の方が在院日数が短い」のは事実だが、在院日数が短いのは入退院支援加算の届出が影響しているとは言えない。在院日数が短いのは、入退院支援加算の届出をできる病院は大病院ほど多く、大病院は在院日数が相対的に短いためだ、と考える方が自然だろう。

入退院支援加算の届出によって在院日数が短くなったかどうかを知るためには、同じ病床規模で、同じ在院日数病院の集団を作り、届出の有無によって、在院日数がどうなったかを見るべきだ。在院日数に影響しそうな要素(地域包括ケア病棟の設置など)を極力除外することも大事だろう。

2019/07/10

病床規模と急性期一般入院料1~7の比率の間に見られる関係性とは

ある分析のためのデータ整理。Pythonで処理したデータをグラフに。

急性期一般入院料の届出状況について、病床規模(総病床数)別に入院料の比率を見た。


病床規模が大きくなると、急性期一般入院料1が増える。大病院で急性期一般入院料2以降の病院は少ない。

ま、そうですよね。

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