2014/09/30

こども病院の面会基準(その2 時間制限)

昨日の年齢制限(こども病院の面会基準(その1 年齢制限) )に続き、今回は時間制限を見てみたい。


主なこども病院の面会基準 Ⅱ.時間制限

時間制限は大きく3つに区分できる。午前中から面会可能な病院(青色)、午後だけ面会可能な病院(オレンジ)、24時間面会可能な病院(灰色)の3区分だ。

グラフ中の表記は多くの病院で採用されていた時間を採用している(例: 午後は大体15時からが多い。次いで14時、13時の順)。

きれいに3区分に分かれている。24時間面会可能としている病院も3割以上存在している。そうでない病院に入院している関係者からすると、この結果は驚くかもしれない。

ただ、誰でも24時間可能というわけではなく、これには親族や両親に限定しているところが多い。ホームページの記載内容からは、24時間でかつ親族等対象者制限がなされていない病院もあったが、常識的に考えると、24時間誰でもOKということはないだろう。何らかの制限がなされているはずである。

実際、24時間面会可能な病院の対応を聞いたところ、深夜帯などは、警備員等に親族であることの証明となるカードを提示した上で、こどもが入院している病棟の看護師へ警備員が連絡し、面会できることを確認した上で、入館が許可されるといった厳重な管理をしているそうだ。

また、病院によっては個室であれば、この制限を緩和しているところも多く、これだけが実態を表しているわけではない。しかし、調査結果から見えてくることは、面会時間の制限は病院間で異なっている、ということだ。どういう形が良いのか。患者側も、ただ制約を受け入れるのではなく、何かしら考えることで、医療の現場を変えるきっかけになるかもしれない。

2014/09/29

こども病院の面会基準(その1 年齢制限)

以前、こんな記事を書いた。

こどもが入院中、兄弟は病院に入れない? - 医療、福祉に貢献するために

そんな疑問から、主要なこども病院(小児専門の急性期病院)、28病院について、ホームページから面会基準について調査した。

面会基準は、年齢、血縁関係、時間、の3つの組み合わせで制限をかけているところが多かった。そこで、どのような差異があるか紹介したい。

主なこども病院の面会基準 Ⅰ.年齢制限

すると、制限は、オレンジ色の12歳以下(小学生以下)とする病院が最も多くなっていた。また、黄色の『子供』をNGとしていて、年齢は具体的に指定されていない病院も20%を超えていた。また、15歳以下とする施設も2割弱あった。常識的(交通機関の運賃??)に考えれば、小学生は『子供』に含まれる。ゆえに75%の病院では、小学生以下はNGということだ。

こども病院に子供を連れて行くのは、比較的難しいことが分かる。


なお、6歳以下(未就学児)をNGとする施設は1割強だ。制限があるとはいえ、相対的にはかなり緩い基準と言えよう。

不明な施設は、ホームページ上に記載されていなかった病院で、書いていないからといって、制限が全くないとは考えにくい。感染防止等の理由で制限をかけるのが普通ということだろう。ちなみに、親族限定・病棟限定などの制約を設けた上で、年齢制限を緩和している病院なども見られた。すべてを現場判断とするのではなく、ある程度、明確な基準を設けておくのは、混乱を避ける上でも大事なことだろう。

面会できれば良い、できないのは悪い、ということではない。医療を優先させながらも、患者家族のことも考慮した療養環境を作るかが大事だ。

仮に親族限定でも子供を病棟に連れていけるのであれば、兄弟姉妹を預けなくても済む、といったケースもある。現状を当たり前とせず、他病院などとの情報交換を積極的に行い、新しい医療のあり方を考えてもらえたら、うれしいことだ。

後日、年齢制限以外の話もブログに書きたいと思う。

2014/09/27

こどもが歯医者を選ぶ理由

昨日、『虫歯にならなければドレスや騎士の格好ができる「ご褒美の部屋」 』の記事で、柏の葉総合歯科の取組を紹介したが、そこまで大がかりなものでなくとも、こどものワクワクする気持ちを刺激できれば、嫌がることなく歯医者に通うことができそうだ。

とある歯医者さんでは、待合室に子供スペースが用意されていてDVDが流れているだけでなく、診療中にもDVDを観ることができるような仕組みが用意されている。この歯科クリニックに子どもを通わせている親に話を聞いたところ、『最初はこのような設備に目をひかれていたが、通っているうちに、設備以外の心配りによって子供たちが喜んでいることのほうに目がいくようになってきた。』とのこと。

その人の話では、フッ素を塗る歯ブラシの色を自分で選択して持ち帰れることや、永久歯に生え変わる乳歯を抜くときに入れるケースの色が選択できることなど、様々な心配りがあるとのこと。その中でも興味深かったのは、マジックショー(?)の話題。乳歯ケースを歯茎にあてた先生が魔法をかけると乳歯がいつの間にか抜けてケースに入っているという先生によるマジックショーのおかげで、抜くことを怖がっていたはずの子供が「歯医者の先生は魔法が使えるんだよ。」と興奮気味に話してくれたそうだ。また、別の子供は「今日はピンクの歯ブラシにしたんだよ。大人の歯がいっぱいだから小さいこのとは違うんだよ。」と自慢気に目を輝かせていたらしい。

おかげで子供たちは嫌がらずに歯医者に通ってくれ、通っていく中で虫歯になると痛い治療があり我慢が必要になること、虫歯にならなければ痛くなく、また自分の好きな色の歯ブラシがもらえ、歯磨きが大事なことを学んでいくのだろう。

さらに驚いたのは、心配りは子供だけでなく、親にも向けられているという話。忘れずに通うことができるよう、3か月くらいたつと来院を促すハガキが送られてくるというのだ。自分のようなずぼらな親でも安心だ。ハガキがきたら予約をいれれば定期的に虫歯予防ができるのである。歯科クリニックはコンビニより多い、などと言われているが、それだけ競争が厳しいことの裏返しの営業努力なのだろう。しかし、こういった子供に優しいだけでなく、親にも優しい歯医者は『予防』の観点では重要に違いない。

2014/09/26

虫歯にならなければドレスや騎士の格好ができる「ご褒美の部屋」

25日の日経産業新聞の医療・介護最前線リポートで紹介されていた「柏の葉総合歯科」。

柏の葉総合歯科

ウェブサイトでも良さは多少伝わってくるのだが、新聞記事は良さがより伝わってくる。予防歯科に取り組んでいる歯科クリニックは多いものの、患者に対する訴求力が欠けているように感じることが多い。そういった中で、このクリニックは、ショッピングモールにあることも要因のひとつだと思うが、定期的に来ることにより楽しくなる仕掛けが埋め込まれているようだ。

詳しくは日経産業新聞をご覧頂きたい。

健康なときに取り組む必要がある「予防」は、これまでの診療・治療のアプローチの延長では通用しない。いずれ「常識はずれ」が「常識」になるのかもしれないが、このようなクリニックがクローズアップされるのは当面続きそうだ。

余談だが、診察用ユニット27台(小児用も含む)と記事にあった。なかなかの規模だ。

2014/09/25

配置薬は社会保障費増加抑制の解決策か?

9月上旬の日経地方版、北陸特集の記事。「医療費抑制へ富山先行を」というものがあった。

富山といえば置き薬。医療費抑制の鍵はジェネリックの推進と配置薬の推進というムーブメントを富山から起こしたいとのこと。

配置薬の概念は薬がなかなか手軽に買えなかった時代の話と思っているのだが、今でも富山ではそうではないようだ。最近は、ドラッグストアでもコンビニエンスストアでも、スーパーでも、たくさんの医薬品が市販されている。また、インターネットでも買える時代だ。それだけに置き薬??と疑問を感じる。ただ、置き薬を買うような高い意識を持っている家庭を大事にしなければならないのかもしれない。

セルフメディケーションが大事と叫ばれている昨今、富山の動きに注目すべきかもしれない。

2014/09/24

地域完結型医療の質を向上させるのは医療情報の連携が鍵になるはず

医療情報の共有は新たな価値を産む。頭では分かっていても、なかなか動きが伴わない。理由のひとつが、共通のインフラを整備することの難しさだろう。

電子カルテの大手ベンダー主導で、地域の連携システムを構築した事例はいくつもある。しかし、その地域地域で話を聞くと、うまく行っているという声もある一方で、大抵、うまく行っていないという批判的(むしろ冷ややかな声か)も必ず聞こえてくる。

これまでは費用的なことがネックになっていたのかもしれない。

昨日の日経新聞朝刊13面の記事。

セコム、電子カルテ共有 クラウド活用 他社製も対応 病院連携、容易に :日本経済新聞

セコムがクラウドで相互参照できる仕組みを提供するらしい。BCP対応という名目は導入ハードルを下げることになるだろう。

これまでの状況が呉越同舟なのだとすれば、医療環境を取り巻く、最近の地域完結型医療への転換は、協力しあう絶好の機会だろう。

2014/09/23

希少がん、ひとりで悩まず、ホットラインの活用を

きょうの健康 |メディカルジャーナル「始まった希少がん対策」

以前、がん診療の集約状況に関する調査を手伝ったことがある。がん拠点病院への集約状況、国立がんセンターへの集約状況などを見たときに、がんの種類によって、集約状況が大きくことなることをまとめた。

希少がん(10万人あたり6人未満の発症率)は、拠点病院や大学病院、国立がんセンターなどへの集約が進んでいるものの、多くの施設では、年間の扱っている症例数がかなり少数であった。

そのため、経験の蓄積・習熟度の向上はあまり期待できないことも想定された。昨年、小児がんは拠点病院の制度化が進んだ。希少がんについては、国立がんセンター内に希少がんセンターが設置された。その内容も含め、紹介された番組が冒頭の「きょうの健康」だ。

その番組の中では、集約化のメリットも紹介された。医療の質を上げるのは、患者側が集約化に協力することも不可欠だ。

集約化のメリット

また、番組では、希少がんホットラインについても紹介していた。病院で治療を受けている人もそうでない人も、希少がんで困ったら、ひとりで悩まず、まず電話だ。

希少がんホットライン << 国立がん研究センター

2014/09/22

「地域医療とは、人々が、そこに住んで生きていけるような仕掛けを考えていくことも仕事のひとつ」

たまたま読んでいて、いい言葉だな、と思った記事。
地域医療とは、人々が、そこに住んで生きていけるような仕掛けを考えていくことも仕事のひとつと考えています。人は将来の予測と計画のもとで暮らしています。病気や怪我は、これらを脅かすリスクであり、そのリスクを乗り越えるために医療があります。その意味で、地域医療とは、人に生活の予測と、この予測は明るい希望であって欲しいのですが、計画に携わるものだと思っています。霧のなかの手探りですが、病院から外に出て、地域医療に取り組んで行きたいと考えています。(平戸市立病院広報紙から引用・抜粋)
平戸市立病院 広報 竜んおとし子 第40号
平戸市立病院に着任された折出先生という方の言葉なのだが、病院から外に出て、地域医療に取り組みたい・・・という思いが非常に伝わってくる。

医療者がこんなに熱心なのに、地域住民側が何も応えようとしなかったら、まったく意味がないだろう。地域医療は、医療者だけでなく、地域住民も一体となって作っていくべきものだろう。

あらためて、地域医療の充実が地域活性化の大事な要素であると感じた。

2014/09/18

小児救急電話#8000

昨日、こんなニュースが流れていた。

小児救急電話♯8000、9割が認知せず-内閣府の世論調査で判明 (医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース
認知度が低いことは事実だろう。調査方法から考えても、信頼性は高い。以前、ブログでも書いているが、知らないことは仕方ない。知らせ方を変えるべきだろう。
母子手帳と一緒に、出生時に、1歳児健診時に、といった具合に、イベント毎に周知徹底しても良いかもしれない。また、小児科のクリニックなどでも展開できれば理想だろう(協力してくれないクリニックもあるかもしれないが)。

いずれにせよ、こういったことがニュースで取り上げられ、しかもYahoo!ニュースのトピックスに載れば、それなりに認知度向上の効果が期待できそうだ。例えば、危険ドラッグはマスメディアに大きく取り上げられた(内容の善し悪しは別として)。医療政策において、マスメディアをうまく使うことは、間違いなく重要なことなのだろう。

2014/09/16

素朴な質問 病院名の前についている○○会って・・・

「病院って、何で怪しい団体名が多いんですか?」

スタッフからの素朴な質問に驚いた。(先日、ブログに「年金問題と一緒では?」と書いた件と同様、連日、病院名とにらめっこしているスタッフ)

ここ数日ニュースで流れる反社会的勢力と同じ危険な香りを感じたらしい。もちろんだが、そんなつながりは無い。よく考えると、医療法人は一般人に縁遠い。社会医療法人や特定医療法人との違いも分かるはずもない。

このようなことは、一般人は知らなくても良いのかもしれない。ただ社会医療法人の意義などを考えると、知ってもらった方が良いのかもしれない。

そして、病院関係者は、建設会社や港湾関係に多い○○組と同様に、○○会という名称が、聞く人によっては誤解を生む可能性があると知っておくべきだろう。


余談だが、こんなブログを書いていたら、本文中にシャレではすまない「△□会」の文言が含まれた恐ろしいメールがタイムリーに届いた。もちろん冗談だったが・・・。

2014/09/15

世田谷区社会福祉事業団 設立20周年記念式典

『平穏死のすすめ』で有名な石飛幸三先生が記念講演されるようです。

トピックス : 設立20周年記念式典開催のお知らせ | 社会福祉法人 世田谷区社会福祉事業団
世田谷区社会福祉事業団 ...

事前申込み不要らしいので、近所の方はぜひ。

 平穏死のすすめは文庫にもなっているのですね。オススメです。

2014/09/14

外国人はどうやって病院を探すのだろうか

生まれも育ちも日本で、そんなことを考えたことはない。日本には年間1000万人を超える渡航者が来ている、なんてニュースも流れていた。

1000万人が5日間滞在すると、延べ5000万人日、365日で割れば、1日平均13万7千人くらいになる。高齢者や産まれたばかりの赤ん坊は少ないとしても、10万人いれば、それなりに医療も必要だろう。

先日、JCIに参加している病院を検索できるウェブサイトがサービスを開始したらしい。


Find a Gold Seal Hospital | WorldHospitalSearch.org
このサービスがあるからJCIの病院を選ぶわけではないだろうが、JCIの認証を受けた病院を簡単に探せるというのは、勝手の知らない国で、困ったときに参考になるに違いない。(検索するくらいの余裕があれば・・・だが)

そもそも日本ではJCIの認証を受けた病院が少ないため、検索したところであまり役立たない、という印象は否めない。東京オリンピックを意識するわけではないが、渡航者にも優しい病院を目指すことは悪いことではないだろう。おそらく、これまでの患者にも優しい病院につながるはずだ。

2014/09/13

1日10万円の薬(後半)

1日10万円の薬は、お金がある人しか飲めないのだろうか。金の切れ目が命の切れ目になってしまうのだろうか。そんなことを、ソバルディのことをベースに前半で述べた。

後半は、どうすべきなのか、考えてみたい。

無駄遣いを減らすのが先

この1日10万円の薬は世の中の多くの人が使うわけではなく、一部の人であるがゆえに値段を高くせざるを得ない。10万円を1万円、5千円に下げるのは困難に違いない。もし10万円の薬が保険適用できない理由が、財源不足であれば、財源を何とかしようという話が先にくるべきだ。

そこで考えられるのは、多くの人が飲む薬の値下げである。例えばアメリカでは、ジェネリックやPreferred Drugのような「おススメ薬剤リスト」が出ている。自分が加入している保険に応じて、使える薬が制限されていて、仮に先発品を使うのであれば、Preferred Drugとの差額は自己負担しなければならないケースもある。

つまり、日本でも、先発品を使うのであれば差額は自己負担になる、といった制度ができれば、支出は制限できるはずだ。(ただ、医薬品業界の産業育成にはならないので、国力が低下する・・・という意見も出てくることは承知)

さらには、(代替できる薬剤がある場合は)高額な薬剤を保険対象としない、といった判断もあり得る。それが、Formulary Drug Removals Listだ。
www.caremark.com/portal/asset/Formulary_Exclusion_Drug_List.pdf
このCVS caremarkのリストを見ると、ネシーナはダメ(ジャヌビアとかを使ってね)、と書いてある。もしこのリストの薬を使うのであれば、全額自己負担になるから、医者に相談して、変えてもらうようにしてね、と冒頭に書いてある。

さらに2015年1月のリスト(www.hirc.com/sites/default/files/CVSCaremark-2015_Standard_Formulary_Drug_List.pdf)を見てみたら、喘息ではシムビコートが外されている。医師・患者が自由に薬剤を選べる代償が、財政不足につながっているとしたら、このような患者側の協力によって、1日10万円の薬が保険診療で使えるようになることも考えられる。

つまり、現状の自由の代償が、混合診療による金の切れ目が命の切れ目を生み出してしまう可能性があり、患者側も、もっとシビアに節約しなければならない、ということだ。

3割負担なら大して変わらないからジェネリックは使わない。それはそれで結構なのだが、国全体ではバカにならない医療費高騰の原因になっている。例で紹介したアメリカのように、自由を得る代わりに自己負担が伴う、という制度は、混合診療の前に検討してもよいのではないだろうか。

なぜか混合診療の導入を急いでいる政府だが、その前にできることがある気がしてならない。

2014/09/12

1日10万円の薬(前半)

1日10万円の肝炎の治療薬がバカ売れしているらしい。

1日10万円のC型肝炎薬が人気、米保険会社を圧迫―ギリアド社「ソバルディ」が驚異的売り上げ - WSJ

効果も相当なものらしく、90%の人に効く、という話だ。1日10万円の背景には、莫大な開発費がかかっているというのもあるが、費用対効果の比較で、肝移植などが挙がっていることも気になるところだ。1千万円以上かかる肝移植より安いでしょ、という値段の付け方(合理性の判断)は、暴論のような気がする。


ただ、今後も、ソバルディのような『スペシャリティドラッグ』が増えるだろう、と指摘している記事もある。

Opinion: We all pay for $1,000 a pill drug - CNN.com

今後、混合診療の議論が活発になるだろう。おそらく、こういった超高額な薬は、通常の健康保険ではカバーされず、自由診療になることが想定される。

そのため、金の切れ目が縁の切れ目ならぬ、命の切れ目になってしまう、という懸念の声が上がるのも分かる。一方、保険者は一人でもこういった患者が被保険者から出てしまうと財政的に厳しく、自由診療の選択肢にしてもらうのはありがたい、とも言う。

そこで、民間医療保険を活用すべき、というごもっともな意見も出てくるのだが、お金がない人はそもそも民間医療保険に入るか疑わしい。

では、どうあるべきか。続きは、次回、考えてみたい。

2014/09/11

病院でつけ払い

昨日、病院でクレジットカードや電子マネーが使えるという話を紹介した。

でも、クレジットカードを持っていなかったり、電子マネーに残額がなかったら、どうしようもない。なんてことを思っていたら、「あと払いサービス」なんてものがあるらしい。

医療費あと払いサービス | 東京医科歯科大学医学部附属病院

会計で待つ必要もなく、診察が終わったら、処方せんをもらって帰ることができるらしい。待つことが当たり前の病院において、こういったサービスは画期的だ。

ただ、残念なのは利用料を取られる点。待ち時間を短くする努力をしている病院ならば、費用対効果は低い。皮肉ながら待ち時間の長い病院は費用対効果が高い。

医療費あと払いサービス MCS | トップページ 医療費あと払いサービス MCS | トップページ

(2018/2/20 リンク修正)

サービスを提供している会社のホームページ(上記)を見ると、提携している医療機関には有名どころも見られる。このサービスがある病院を意図的に選ぶ、ということはまずないだろう。ただ、選んだ病院の満足度が高まる理由のひとつになり得るだろう。

待つことが当たり前の病院。疑問を持たないとサービスは変わらない。疑問を持つのは病院側の人だけ? もちろん患者側もだ。

2014/09/10

病院での支払いは現金? カード? 電子マネー?

クリニックや病院、薬局での支払い。スーパーでの買い物と違い、値段が分からないケースが多い。財布に数千円入っていれば、大抵のケースでは問題ない。ただ、たまに高いことがある。そんなとき、クレジットカードが使えると大変助かる。

病院でもカードでお支払い:クレジットカードの三井住友VISAカード

病院 | ライフシーンで MasterCard® | MasterCard®

日常のお支払い(ドラッグストア) - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)

カード払いという選択肢があることは、患者側の利便性が向上するだけでなく、病院側も、患者が「手持ちが無い」等の理由で、診療費を取りそびれるリスクを回避できる。


ただ、意外なのが、電子マネーで支払いができる病院というのは聞いたことがない。

・・・と思っていたら、JR東京総合病院はSuicaで支払いができるらしい。

「JR 東京総合病院」にて 医療費のお支払いに Suica 電子マネーがご利用いただけます! (www.jreast.co.jp/press/2014/20140720.pdf)

さすが、JR!!

事前に金額が分からない(≒一般市民側がコントロールできない)支払いについては、様々な決済手段が用意されていることが望ましいだろう。

明日は関連した話題で、病院での支払いは待つのが当たり前?ということを考えてみたい。 ⇒病院でつけ払い 

2014/09/09

カエルキャラバン!

カエルのポスター

二子玉川の駅前、バスの回転場やいぬたま・ねこたまがあったところはすっかり景色が変わってしまった。駅直結のショッピングモール、二子玉川ライズには結構な頻度で行くのだが、週末は大抵何かしらイベントをしている。

今週末はカエルキャラバン!という防災・救急のワークショップが開催されるらしい。地元の玉川病院も協力しているようだ。

イベント一覧 | 二子玉川ライズ 公式サイト

公式サイトには以前のイベントの写真があり、様子が伝わってくる。せっかくだから、いらないおもちゃを持って参加してみたいと思ったのだが、買い物に付き合わされるのはちょっと面倒だ。(天気が悪かったら行くかもしれない・・・)

2014/09/08

ストレージサービスの活用

電子化が進んできている現代においても、病院は意外なほど書籍や紙資料が多い。昔いた会社は当時4,000人近い社員がいたのに、資料室にわずかな棚があるだけだった。おそらく、この昔いた会社が変わっているのだろう。圧倒的なまでに合理的な考え方だった。

自分の身の回りは、ほとんど紙媒体の資料は無いのだが、いかんせん本・雑誌が多い。雑誌は定期的に電子化し、捨てている。ただ、本は何だか踏ん切りがつかない・・・と長いこと言い訳をしてきたのだが、ついにそうも言っていられない状況になってしまった。狭い部屋にはもう置けなくなってしまった。

というわけで、ストレージサービスを利用し始め、外部倉庫へ本を運んできた。今どきの外部倉庫は24時間出入り自由で、セキュリティもしっかりしていて、びっくりだ。

結局、本棚一棹分、運んできた。

効率的なスペース利用は、病院という特殊な建物においては非常に重要なことだ。(病院は建物が高い。患者を寝かせておくスペースや治療に使うスペースとして使う分には良いが、事務作業スペースや保管庫的なスペースは慎重に考えた方がよい。)

仕事では、クライアントに『外部倉庫なども積極的に利用した方がいいですよ』なんて言っておきながら、今まで自分は使っていなかったわけで、少し反省。

2014/09/07

自分のビジネスの手の内が明かされている本

先日読んだ本。
 
バックグラウンドに徳島大学病院の経営改革などもあり、また、最近、様々なところでご活躍の先生だけに、ちょっと期待していた本。

内容はデータ分析のエッセンスがストーリーに沿って、分かりやすく書かれている。しかも分析することが目的ではなく、経営課題を解決することが目的であることが、ストーリーがあるおかげで明確になっている。

分析ツールの話もちょくちょく出てくるのだが、分析ツールは目的を達成できれば何でもいいと思う。ただ、時間節約の観点で吟味することは重要だろう。

この本。1時間ちょっともあれば読めると思うが、正直、自分の手の内が完全に明かされてしまっている。データをどのように煮るか焼くか考える背景には、業務のあり方や目指すべき姿・ベストプラクティスとのギャップ、または様々な仮説がある。想定通りの結果が分析で得られることもある一方で、結果が得られないこともある。得られない時は、分析の切り口が悪いのか、仮説が悪いのか、はたまた分析自体のミスなのか、そんなことを考えながら資料を作っていく。この本には大体その中身が書いてある。

ちなみにこの本、分析ツールの細かな使い方や、統計学・分析手法、プレゼンテーション資料の作り方にはあまり触れていない。そのようなことを期待するのであれば、別の本を読んだ方がいいだろう。

2014/09/06

蒲郡は体重測定100日チャレンジ

先日は福岡市 VS 糸島市のめじゃ~リーグを、8月下旬には横浜市の取り組みをそれぞれ紹介した↓
最近、様々なところで取り組みが開始されている。今日は蒲郡市を紹介したい。
関連したイベントには「ためしてガッテン」がやってきます!なんていうアナウンスもしている。


健康増進、どうせやるなら、楽しく盛り上げていくべきだ。

2014/09/05

SUBWAY DIETと言えば、「サンドイッチ」ではなく「地下鉄」が福岡のスタンダード

2日連続の福岡市の地下鉄関連。

『地下鉄にのってCO2もあなたもダイエット。』 いいキャッチフレーズだ。

福岡市営地下鉄のSUBWAY DIETの広告
以前、ある健康保険組合で、本社勤務者と工場勤務者には違いがあるという話を聞いた。

本社勤務者: 多くは電車通勤。自宅から自宅最寄駅まで、乗り換えの駅構内、会社最寄り駅から会社のある程度の距離を往復で歩く

工場勤務者: 自宅から工場駐車場まで車で通勤し、駐車場から工場までの短い距離しか歩かない

もちろん上記に当てはまらない人もいるのだが、大きな傾向としては、このように捉えてよいのだろう。つまり、本社勤務者はデスクワークばかりで活動量が低いように思いがちだが、意外とそうではないらしい。

サブウェイダイエット SUBWAY DIET 駅まで歩く。 | 福岡市交通局プレゼンツ

福岡市、いろいろ積極的だ。ただ、世界的にはSUBWAY DIETと言えば、下のサンドイッチのことを指す・・・

「毎日に野菜をはさもう」野菜のSUBWAY サンドイッチ - 日本サブウェイ Subway Japan Inc.

2014/09/04

決戦のときが来た! 福岡市と糸島市の熱い闘い

|めじゃ~リーグ|めじゃ~リーグ応援ポータルサイト

何だか楽しそうじゃないか。福岡の地下鉄に出ていた広告を見かけて、そう思った。

どうやら、オムロンのウェルネスリンクの機能を使って、福岡市と糸島市でそれぞれ参加者を集い、決戦期間中の平均歩数や体重減少値、腹囲減少値で戦うらしい。

健康増進、楽しくできるなら、それに越したことはない。こういった取り組み、うまく仕掛ければ盛り上がること間違いなしだ。



2014/09/01

よく見るとシャツには完全にアウトな薬物が


もはや、脱法ドラッグもとい危険ドラッグのレベルではない、正真正銘の違法ドラッグがたくさん書かれている。とある駅の構内、目立たないところに貼ってあった。壊れかける前に、これを見て止めようと思う人が何人いるか分からないが、「危険ドラッグ」の認知度向上には貢献してそうだ。