2021/09/18

病院再編に対するある首長の考え

舞鶴市議会、9月定例会の配信。議員の質問はおそらく一般市民の感覚に近いと思う。市長の回答は医療政策に関係する方の95%くらいは同意の内容(総論なら100%同意かも。各論は個々の事情があるから・・・)。

議員からの病院再編に関する質問(1時間22分34秒から)

病院再編の質問に対する市長の返答(1時間26分36秒から)

この距離をどのように埋めるか。なにか貢献できるか・・・。悩ましい。

2021/09/17

読まなきゃよかった、想像以上にひどい内容 がん5年生存率の週刊誌的取り上げ方

以前、日経新聞の記事にケチをつけた。格差2倍は本当か? - 株式会社メディチュア Blog

週刊誌が、同じネタを、より悪い味付けに全力投球した結果が、週刊現代9月25日号に載っている。表紙の見出しにもデカデカと書いてあるので、自信があるのだろう。

読んでみた。

想像以上にひどい。日経は百歩譲って「いいところ」を取り上げる形にしていたが、週刊現代は「わるいところ」にもフォーカス。「成績が悪いのは機器が古いから」といった都合のよいコメントをしてくれる週刊誌ではおなじみの医師も登場。ワースト病院の担当者のコメントは真っ当なものが多いのだが、編集の都合だろう、言い訳っぽく感じるものも。昭和大学病院のコメントは

年代別の患者割合について当院と全国平均とを比較すると、当院は80歳代の割合が全国平均に比べて高い傾向にあるが、年代が高齢であるほど5年生存率が低いという全国データが示されている

と核心をついている。ただ、肝心の記事では、そのあたりを考慮したランキングになっていない。

日経新聞は分析担当者の良心が感じられた。というのも、ランキングの表で、独自定義した生存率係数のとなりに平均年齢を置いていたから。週刊現代のランキングには、当然、平均年齢の記載はない。何も考えていないか、意図的に抜いたか(平均年齢があると面白みが減ってしまう?と考えかねない)。

医療機関間の質に差があるのは事実である。しかし、5年生存率のような指標で比較するのであれば、厳密なリスク調整をしなければ、意味がない。意味がないどころか、マイナスだ。そのマイナス面を象徴するのが結びの一文。

いずれにしても、日経新聞のようにデータを伏せてしまっては、患者も選びようがない。悪い数字も含めた本誌の一覧表を参考にしてほしい。

(リスク調整されていない・正しくない)悪い数字を見て、 患者が行動を変えたり、医療機関・医療従事者との信頼関係が悪化したりしかねない。

このような現状は、弊社にはまだまだやれることがある、と前向きに考えられなくもない・・・が、やっぱりひどい記事だな。

2021/09/15

時給1,600円

医師事務作業補助者の業務が見つからない? - CBnewsマネジメント

CBnewsに医師事務作業補助者の記事を掲載いただいた。届出データとハローワークの求人情報

1年前にも同じテーマで記事(医師事務作業補助者の確保、競争激化への転換点が到来 - CBnewsマネジメント)を書いたのだが、そのときより、データが充実してきたことで、今回は募集賃金の地域性を見てみた。

なかには、時給1,600円のケースがあったり(現在募集中の職種|医療スタッフの募集【京都 久御山町の病院】社会医療法人 岡本病院(財団)採用・募集サイト)、10人程度募集しているケースがあったり(医師事務作業補助者(事務補佐員(病棟・外来))|職員採用等のお知らせ職員採用等のお知らせ|大阪大学医学部附属病院)、色々興味深い。

ただ、今回の記事の主旨は、医師事務作業補助者を増やそう!ではなく、院内の業務整理をしましょう、である。

無駄な作業は、誰がやっても無駄と言い出してしまうと身も蓋もないが、タスクシフティング・シェアリングの前に、まず業務整理である。そして、その整理の前に、棚卸し、である。これが今回の主旨。

なお上記の人材募集のリンクは募集が終了すると無効になってしまうと思うがお許しを。

2021/09/13

余談も余談、本当にどうでもいい話

前も書いた話(プログラムがエラーになった話はおまけです - 株式会社メディチュア Blog)。

第6回NDBオープンデータでも同じことが。

下記、丸のところをクリックすると、第5回NDBオープンデータ「【歯科用薬剤】_性年齢別薬効分類別数量_歯科  [32KB](https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000710943.xlsx)」をダウンロードしてしまう。


こちらの作業としては、こういうのがエラーの原因に。とはいえ、深刻さはゼロ。別に問題ない。むしろ、このようなデータを公開してくださっていることに感謝。

2021/09/12

10年前の病棟専従チームの話

10年前、2011年2月16日開催のワーキンググループ資料。
 第11回チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ資料 |厚生労働省

長崎リハの栗原院長の資料、まったく色あせていないどころか、今読んでも、すごい。自分のクライアントも歯科衛生士の配置が進んでいるが、下記の長崎リハのウェブサイトにある「口から食べることへのこだわり」は強く同意。

法人の取り組み| 回復期リハビリ専門の長崎リハビリテーション病院

この取り組みによりアウトカムが大きく異なることは実感している。


ここ数年、回リハの診療報酬点数に対する風当たりは厳しい。しかし、管理栄養士の配置しかり、アウトカム向上につながることは評価されるはずだ。


10年前の話でしょ・・・と言わず、長崎リハのワーキンググループの資料、お読みいただくと、自院の取り組みの整理ができるのではないだろうか。

2021/09/03

野村グループの医療・介護のレポート、PDFで読めます

野村ヘルスケア(野村證券グループの医療・介護向けサービスの会社。渡辺もシニアコンサルタントとしてデータ分析などを担当)のレポートであるヘルスケアノート。そのときの旬の話題を、全国の医療機関や介護施設、大学、企業などの豪華メンバーに執筆いただいている。 

昨年途中までは紙媒体での発行で野村證券の支店を通じて配布していたのだが、直近はPDFでダウンロードできるようになった。

例えば、最新号は「外国人介護人材(ベトナム)育成の取り組み~人材育成システムとQMS(Quality Management System)~」で社会医療法人愛仁会 本部 国際事業統括部長 坪様らにご寄稿いただいたもの。

バックナンバーの紹介もある。PDFで全編読めないものは、お手数だが従来どおり野村證券の支店にご連絡を。

ヘルスケアノートはこちらから

⇒ ヘルスケアノート - 野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー

(以前、渡辺が執筆したものもあるが、旬を過ぎたどころか腐っているので、間違っても野村證券の支店に請求しないように(ダチョウ倶楽部風になっているが、在庫切れとか面倒になるので、本当にダメ))

2021/09/01

ポリファーマシー対策(入院患者向け)の地域差を可視化してみた

CBnewsにポリファーマシーの記事を掲載いただいた。

ポリファーマシー対策は院内外を巻き込もう - CBnewsマネジメント

高齢化の進展で、マルチモビディティの課題感が強まれば、間違いなくポリファーマシー対策が重要になる。

(参考:マルチモビディティの話題⇒ 多疾患併存状態の患者増、多職種の情報共有が鍵 - CBnewsマネジメント

入院患者に対するポリファーマシー対策の評価として、薬剤総合評価調整加算の項目がある。その算定状況から、地域差などを見てみた・・・というのが、今回の記事の主旨。


先日、第6回NDBオープンデータが公開された。そのデータを使った分析は、タイミング的に記事に間に合わなかった。参考までにブログで二次医療圏別に可視化したものを示す。



一部の地域で、かなり算定されている。四国中央とか真庭とか留萌とか出雲とか、ピンポイントで算定件数が分かると、「あ、きっとあそこの病院だろうな・・・」と想像がつくところも出てくる。

冒頭のCBnewsの記事では、具体的な取り組みにおけるハードルをどうやって取り除くかについても触れているので、気になる方はお読みいただけると幸いだ。