2023/01/07

「何でも屋」は便利だが、診療報酬制度を考えると業務整理を検討すべきでは

中小病院で急速に進む医師事務作業補助者の充実 - CBnewsマネジメント

新年最初の記事を掲載いただいた。医師事務作業補助者の充実は中小病院も例外でない。

中小病院では、「うちの規模で医師事務作業補助者がいるところなんて、まだまだ少ないでしょ?」、「医師事務作業補助者にしてもらう業務なんて、うちにはあまりないよ」、などと言われることが珍しくない。

ただ、やるところはしっかりやっている、ということを言いたくて、今回の記事に。

中小病院で、加算の届出をしているところは、「医師事務作業補助者を増やす」ことに長けているのではなく、「医師事務作業補助者がすべき業務」の整理に長けている印象が強い。看護師、薬剤師、医事課職員などが行っている業務が、実は医師の事務作業だった・・・ということが珍しくない。そうであれば、新たに医師事務作業補助者を採用せずとも、業務整理をすることで、診療報酬の要件を満たすことができる。

つまり、中小病院でありがちな「何でも屋」が気を利かせている状態(決して悪いわけではないのだが、診療報酬上のメリットがなく、属人的な業務が増えることでリスクの高い状態)を見直し、業務整理することで、医師をはじめとした資格職の生産性向上、医療の質向上につながるのでは、と考えている。

今回、記事の無料部分で、関連する内容に言及している社保審の取りまとめ資料を引用した。引用したのは直近の社保審の資料なので、よろしければ、そこだけでもどうぞ。