2023/10/12

貴重な医療・介護の働き手を地域で融通することが大事なわけ

医療提供体制と医療需要のミスマッチは、地域医療構想などにより可視化が進んだ。また、ミスマッチがあったとしても、単純に機能転換の必要性を感じるわけではないことは、多くの医療関係者の共通認識だろう。機能転換の必要性は、需要のミスマッチだけで喚起されるのではなく、大抵は、診療報酬改定などの制度変更、患者確保などの周辺施設との競争環境の変化などの理由で切迫感を持って感じるものだ。

ただ、先駆的な組織は、そうなる前に、潮流を読み、手を打っている。その違いは大きい。

今回のCBnewsの記事は、病床機能転換の先、医療から介護へのシフトをテーマにした。

一般病床から介護医療院に転換できる? - CBnewsマネジメント

これも先駆的なところでは当たり前すぎて、つまらない話だろう。ただ、病院しか持たない組織においては、取りうる選択肢が限定的である。それだけに、全国のさまざまな取り組みを参考にしたらよいのでは、と考えている。

記事で示した分析結果は、地域の貴重な人材について、今後、流動性を高めることが重要であることを示した。

と堅苦しい話を書いたが、もともとのこの分析は、10年ほど前に、さまざまな職種の必要人員数を試算したときの内容、ほぼそのまま。分析もうまく流用して、エコに・・・(介護まで広げたので、多少は進歩したか)。