2025/12/26

CBnewsに改定率へのコメントを

先日、本体の改定率が3.09%になったことを受けて、CBnewsにコメントを掲載いただいた。

本体3.09%も「安定経営にはほど遠い」 - CBnewsマネジメント

電話インタビューでは、設備投資の抑制や給与引き上げの抑制など取り得る限りの努力をして、何とか調査結果に出てきたような赤字に抑えているのが病院経営の実態であり、それを補助金が入って改定率が大きなプラスになったからもう大丈夫なんてことは誰も思っていない、という話をさせていただいた。そのような背景で、補助金が十分とは言えない、体感として補助金が3-5倍くらいあれば設備や人材に投資できるかもしれないと思っていたことを伝えた。

医療はインフラであり、多少の余力を持つことが安定経営となり、持続性を担保できる。余力がなくなり切ったタイミングで補助金を入れたり、運営ギリギリを保つ水準で改定率を定めるのは、正気の沙汰とは思えない。

多少の蓄えを持ち、その余力が不適切に使われないよう透明性を高めることが重要ではないだろうか。

・・・といったことをインタビューで話したのだが、当然、文字数などの都合で、大幅にカットされた。むしろ、あれだけ好き勝手に話した内容を、記事としてうまくまとめてくださったことに感動・感謝である。

好き勝手なのはいつでものこと。好き勝手つながり??で、唐突だが、ドバイ行きのトランジットのデリーでマハラジャマック(ベジ)。

ファストフードは物価を知るのに便利・・・(半分うそで、食べたいだけ)

説明を見ると「corn & cheese patty」とのこと。
Veg Maharaja Mac®
A feast fit for kings (and queens).

A double-decker toasted Maharaja bun sandwiched with one layer of corn & cheese patty; crunchy iceberg lettuce; shredded onion; and a slice of cheese. Topped with another layer of corn & cheese patty; and crunchy iceberg lettuce infused with harberno sauce.

ごちそうさまでした


2025/12/18

来年は求職活動する気がしている・・・

医療関係の資格職の給与について、諸外国と比較調査を行っていた。

以前は、厚労省などが作成した資料を探したり論文を探したりするのが、最初のとっかかりになった。日本とアメリカくらいなら何とか探せることが多いのだが、他の国に調査を広げようとすると時間ばかりかかってしまって、断念することがほとんどだった。

しかし、最近は生成AIで当たりをつけることが増えて、状況は一変。

信憑性の問題は残るため、表に出す仕事で使おうと思ったら、ソースの確認、一次データを用いて分析のやり直しといったことが必須だが、当たりをつける効率が圧倒的に向上した。

弊社はマンパワーのおおよそ半分を調査とシステム整備に割いている。調査のフットワークが軽くなったというべきか、仕事がなくなったというべきか。生産性向上になった反面、誰でも生成AIを使えば調査できてしまうので競争力低下になった可能性が極めて高い。

この危機感が劇的に高まった1年だった。その1年を締めくくるCBnewsの記事がこちら。

多職種病棟配置、中小病院は何から取り組めばよいか - CBnewsマネジメント

生成AIでは、まだここまでまとめてくれないと信じている(プロンプト次第かもしれないけど)。差別化を図れなくなったら廃業だ。

ちなみに、その給与比較のサンプル(インフォグラフィック)。

日本と韓国の病院長の給与比較
(グラフの縦軸がおかしいなどの微妙な点もあるが、直す気がしなかったのでそのまま)

以下、もうほぼ愚痴なのだが、これを生成AIなしで作ろうと思ったら、まず何もないところから当たりをつけて、アナリストがデータかき集めてきて、それをベースにフレームワークを組み立てて、資料作る指示出ししてるみたいなものだ。つまり実質、超優秀なアナリストが増えた状態とも言える。アナリスト業務が好きな自分は、死活問題だよな・・・。


2025/12/17

日経ヘルスケアセミナー、ご参加ありがとうございました

現時点の診療報酬改定の議論動向を踏まえ、大きな影響が見込まれる内容を中心に、資料準備を行った。当日は、少し中長期的な視点も加えて、MMオフィス工藤氏から意見を聞く形で進行。欠けている視点や、誤っている内容について、多くの指摘やアドバイスをもらうことができた。

ソクラテスを取り囲んで・・・ではないが、視聴いただいた皆様にとって、理解していたことはその確認に、そして、私と同じに理解が足りていなかったことはそのアップデートができたと思う。

セミナー内容とはまったく関係ないのだが、配信会場に向かう途中で撮ったマクドナルドの広告。これは個人的な興味・フィールドワーク的に記録しているもの。

エスカレーター途中で慌てて撮ったので角度が厳しい

ただ、あまりにも撮った角度が悪い。そこでGeminiに修正してもらった。

上の画像をベースに、Google Geminiで生成した画像

書いてある文字は怪しい。「あなたの街に、心が弾むおいしさを。」は弾まなくなってしまった。でも時給はあっているし、すごいな。

2025/12/10

救急搬送の評価が二転三転するのは・・・

改定に向けた議論、色々複雑すぎて、先が見えない。

急性期一般と地ケア、救急を受けるのはどっち? - CBnewsマネジメント

救急受け入れの評価について、テクニックが求められるようになるのはどうしたものか。

机の上で、事後的な検証をする弊社は、好き勝手なことが言えるから、別に構わない。ただ、医療機関はそうでない。入院する・しない、どの病棟に入院させるなどの判断次第で、収入が大きく変わるとなれば、本来は要らなかった労力を、その判断に割くことになる。

いやはやどうしたものか。もっとシンプルに、安心して、医療に専念できるような評価制度にすべき・・・と思いながら、原稿を書いた。


救急の適切な評価も大事。救急隊や医療資源の無駄遣いになりかねない救急の抑制も大事。茨城県の取り組みは一定の効果が出ているとのこと。

選定療養費「一定の効果」 茨城県医師会 導入1年で見解(茨城新聞クロスアイ) - Yahoo!ニュース

救急搬送における選定療養費の徴収について/茨城県

でも救急の受け入れ件数で看護必要度の該当患者割合に下駄をはかせてもらえるのならば、日勤帯の入院不要の軽症救急も歓迎、なんてことを考える病院も出てくるかもしれない。

まさか「ウォークインで来るよりは、できれば救急車に乗ってきて」なんてことを病院が言い出すことはないだろう。だけど、評価次第では、腹の中でそう思う病院が出てきてもおかしくはない。

今年の夏、東北自動車道でたくさんの病院救急車と北上。SAが救急車だらけに。それはこの訓練のためと思われる(令和7年度大規模地震時医療活動訓練について(250829_siryo.pdf))もちろん弊社はDMATの訓練とは無関係の仕事で移動。リンクを張った内閣府のPDFには「訓練想定:日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震により、北海道、青森県、岩手県、宮城県に甚大な被害が発生」とあるように、一昨日のような事態を想定した訓練だったと思われる。

救急はテクニカルな要素は求めず、安心して適正な評価が得られるようにして欲しいと思うのだが・・・。