NDBデータで鍛えるグラフの裏側読む技術 | 医療経営CBnewsマネジメント
記事では、NDBオープンデータを用いて、地域包括ケア病床の可視化を行ってみた。情報を読み解く力を身につけることは重要であり、そのためのトレーニングに良質な材料として、NDBオープンデータは有意義であると思う。
今回記事を書くにあたって、試行錯誤を色々行った。ただ、残念ながら、分析結果から示唆されることが曖昧であったり、読み取ることが難しかったり、すっきりとした内容にまとめることが難しく、ボツにした分析結果がごろごろと出てきた。
そのうちのひとつを紹介すると、肺がんの手術件数における胸腔鏡下の件数割合を都道府県別に比較したものが、下の地図である。
肺悪性腫瘍手術 胸腔鏡下の件数比率比較 (濃:胸腔鏡下が高比率 薄:胸腔鏡下が低比率) |
胸腔鏡下の比率が高い都道府県ほど色を濃く、低いほど薄く、色を塗り分けた。
可視化をしたところで、この結果だけ見ても、???である。
そこで、肺がんの外科手術において、一定割合を占める大学病院について、各大学のウェブサイトに公表されている病院指標から得たステージ情報を基に比較してみた。
肺がん 大学病院本院 StageⅠの比率 出所:各病院ウェブサイト |
と言うわけで、完全に失敗・・・。自分の作業時間の多くはこんな感じである。