2018/06/11

鋭い指摘にどきどき ~サードレベルの講義を担当~

土曜、神奈川県立保健福祉大学(神奈川県立保健福祉大学 実践教育センター)でサードレベルの講義をしてきた。

午前がMMオフィス工藤氏の診療報酬制度や病床機能再編などの講義で、その流れを受け、午後にDPC制度やデータ活用などによる病院経営・管理高度化のテーマでの講義を担当させてもらった。サードレベルの講義は、昨年に続き、二度目。

機能評価係数などへの看護部門の貢献や、看護必要度データが病院経営のカギとなることなどのお題で、ディスカッションをしてもらった。

今年も鋭い意見や切実な現場の意見を伺うことができ、教えている側ということを忘れ、むしろ、こちらが勉強に。

そのなかでも一番鋭かった指摘は、看護必要度の評価に関して、看護師が行う業務と、看護助手などが行う業務の本質的な違いがあるという点。「作業」として見てしまうと同じことをしているが、「ケア」として見れば、違うことが求められていると。強く同意。そのとおりだと思う。

看護必要度のADLに対する評価は、急性期病棟のみならず、様々な病棟で現場の負担となっている。B項目の評価としては同じ評価であっても、病期などにより求められている「ケア」が異なることを、どう反映させるか。そして、看護師の限られた資源を最大限活かすには、「ケア」は看護師、「作業」は補助者というタスクシフティングをどこまでできるかが求められていると言える。

これまでも、セミナーなどでこういった話をしてきたが、大半はこちらからの一方通行。でも、サードレベルの講義では、至近距離で具体的な声を聞け、議論ができる。本当にありがたい機会だ。