2018/07/05

制度を戦略とつなげる ~機能評価係数IIの記事を書きました~

CBnewsに機能評価係数IIと経常利益率の関係性について考察した記事を掲載いただいた。

機能評価係数IIの低い病院が取り組むべき方策 - CBnewsマネジメント 機能評価係数IIの低い病院が取り組むべき方策 - CBnewsマネジメント
記事自体は、係数の特徴を踏まえた取り組みを・・・という内容だ。

ちなみに経常利益率と比較したのは、インパクトを正しく把握しておかないと、病院経営を大きく左右しかねないと思ったからだ。

病院建物や設備などの費用と、医師・看護師などの人件費(残業代や手術件数に応じた手当などは除く)は固定費であり、収入の増減にほぼ影響を受けず、一定額がかかる。
それゆえ、病院はベッドを空けず、なるべく稼働を高くしようとする。そのとき、在院日数を延ばして、稼働を高くしようとすれば、DPC病院では効率性係数が低下することになり、経営的にマイナスの側面が見えてくる。現状、ベッドを空けてまで効率性係数を上げるだけの金銭的メリットはない。ただ、機能評価係数IIが効率性係数に一本化されれば、ベッドを空けた方が良い可能性も十分ありえる。

そういったことは、病院のベッドコントロールや、人員配置計画、設備投資計画に多少なりとも影響があるのではないだろうか。