平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(概要版)PDF形式 - 内閣府 |
中身は多岐にわたっている。医療情報についてインターネットを使うか、といった質問の結果も興味深く、医療機関のマーケティングを考える上で参考になるデータではないだろうか。
また、下記の設問も興味深い。
Q19 あなたは、ご自分の健康情報(歩数や血圧、体重など)を測定したり管理したりしていますか。この 中から主なものを1つだけお答えください。(○は1つだけ)(n=1,998)
- スマートフォンを使って測定・管理している
- パソコンやタブレットを使って測定・管理している
- 記録装置つき測定器(歩数計、活動量計、脈拍計)などを使って測定・管理している
- 上記以外の方法で測定・管理している
- 測定・管理していない
公表された結果のデータを基にグラフ化した。
『記録装置つき測定器(歩数計、活動量計、脈拍計)などを使って測定・管理』が全年齢層・男女ともに最も割合が高い。ご年配者で活動量計を使っているのはあまり見かけないが、歩数計はかなり見かける。
個人的には、「測定している」と「管理している」に意欲の大きな隔たりがあると思っている。体重計に毎日乗って、「今日はちょっと重いかな」と思っているのと、毎日記録し、傾向を把握しているのとでは、だいぶ違う。また、体重・歩数・血圧が一括りになってしまっているので、集計結果の理解が難しい。これは、限られた設問でいかに効率的に必要な情報を収集するかゆえの課題で、「自分の興味」にマッチさせてくれているわけではないので、当然、仕方ない。
なお、自分のような集計結果をグラフにしただけの薄っぺらいものと異なり、下記リンク先の「第3章 調査結果の解説」に専門家による分析・考察が載っている。その中でも「ネットを介したヘルスリサーチを行う高齢者の実際の健康行動」はとても興味深かった。
平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(全体版)PDF形式 - 内閣府