次回改定では定量的な基準が導入されることになりそうだが、背景には、算定状況の地域差に対する問題視があるのだろう。
日経ヘルスケアの2019年12月号のMMオフィス工藤氏のコラム「病院経営最前線」をお読みいただくと、その課題感や改定の議論などがよく分かる。本当によく分かる。今回のコラムもそうだが、分析のお手伝いをさせていただいている身としては、色々勉強になり、ありがたい。正直、NDBのデータ分析だけするのであれば、それほど難しくない。ただ、どう転んでも、あのようなコラムは書けない。
日経ヘルスケアのコラムは2017年のデータだけだが、過去4年分のデータを示す。秋田は件数が多くなっている。一方、九州は件数が少なくなっている。
先月は九州の医療機関の話を聞き、先週は秋田の隣県の話を聞き、実感できるくらいの地域差が生じていることを確信した。
NDBオープンデータ、医療施設調査のデータを基に作成 画像をクリックすると拡大します |
これだけだと独自性がないので、せめて独自の切り口を・・・ということで、都道府県別の推移で特徴的なパターンを抽出したものが下のグラフ。
NDBオープンデータ、医療施設調査のデータを基に作成 画像をクリックすると拡大します |
独自性の追求と、分かりやすい論理展開・文章力の強化は永遠の課題か。