今朝の日経朝刊記事。
生存率係数なるものを独自定義し、施設間の比較をしたとのこと。肺がんでは2倍の差がついた、というのが見出しになっている。
記事には続きがあり、詳細なデータが別の面にあるのだが、その数値を使って、生存率係数と平均年齢の関係をプロットしてみた(下図)。
2021/8/31 日経朝刊 「日経実力病院調査、肺がん手術、体の負担軽減――薬物・放射線治療と連携(医療健康)」の数値を基に作成 |
今朝の日経朝刊記事。
生存率係数なるものを独自定義し、施設間の比較をしたとのこと。肺がんでは2倍の差がついた、というのが見出しになっている。
記事には続きがあり、詳細なデータが別の面にあるのだが、その数値を使って、生存率係数と平均年齢の関係をプロットしてみた(下図)。
2021/8/31 日経朝刊 「日経実力病院調査、肺がん手術、体の負担軽減――薬物・放射線治療と連携(医療健康)」の数値を基に作成 |
昨日(日付的には一昨日)のCBセミナー主催のセミナーにご出席くださった皆様、ありがとうございました。データ分析を専門としている弊社ですが、クライアントと一緒に結果を追求するには、データだけではダメで、行動を変えることが重要であることを述べさせていただきました。行動を変えるには、組織を変えたり、データで後押ししたりすることが大事ですが、何よりもチーム・担当者の能動的姿勢こそが最強だと確信しております。
データ分析は万能で、素晴らしい分析が最高の結果を生む、と言えれば、弊社は苦労をしないのですが・・・
昨日は、これまでさまざまな医療機関と試行錯誤した取り組みのノウハウを、惜しみなくセミナーでお話させていただきました。データを見て、アクションを考え、実行に移し、その結果をデータで検証する。これは当たり前のPDCAサイクルなのですが、地域連携では、データだけ見ることの難しさもあり、定性的な情報からモチベーションを維持することなどもお伝えいたしました。
ただ2時間半の限られた時間ゆえ、細かなテクニックなど、若干伝えきれなかったことがあったのでは・・・と終わってから反省した次第です。というのも、クライアントで「このクリニック、気になってるんですよね」と問いかけるときには、院内データに加え、クリニックのウェブサイトや、厚生局の届出データ、地域医療構想調整会議の議事録、医師会報など、さまざまなインプットを駆使しているのですが、決まりきった方法が確立しているわけではなく、ただ、いろいろな情報を集めているだけで、多くの情報は無駄になっているので、うまく伝えきれなかったです(確立していない方法を話すのは気が引けたのですが、そういった考え方は話しても良かったのでは・・・というのが反省点です)。
セミナーでは、さまざまなご質問をいただき、ありがとうございました。鋭いご質問が多々ありました。こちらの考えを整理させていただくようなものが多くあり、大変感謝しております。
今回のセミナーは、前回のCBセミナー同様、CBセミナーの方々の企画提案で、内容を詰めさせていただきました。このような斬新な企画を練っていただき、大変感謝しております。余談ですが、自分としては、いつもとまったく異なる内容で構成したため、当日は時間通り進められるかとても不安でした。始まってみれば、休憩時間をどこで取るかだけはその場のアドリブ的な判断でしたが、終了時間は奇跡的にぴったり収まり、ほっといたしました。
なお、今回のセミナーもアーカイブ配信をしていただけるそうです。もしご興味・ご関心をお持ちくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、お申し込みいただけると幸いです。
改めて、昨日ご参加いただきましたみなさま、ならびに、CBセミナーの担当者のみなさま、誠にありがとうございました。
CBnewsに記事を掲載いただいた。
地域包括ケア病棟の3つの特徴的な活用方法 - CBnewsマネジメント
先週ワクチン2回目接種の夜、体温が39.5度まで上がり、まともに眠れない状態に。翌日の金曜は熱が下がらず、ほぼ一日寝ているだけ。土日も頭痛やだるさが抜けず、ほぼ寝て過ごした。
接種翌日のgarminの記録(ストレスレベル)がこちら。
接種翌日のgarminの記録 |
熱が高すぎて、「消耗してます」という表示が続いている。心拍数も高かったし、ワクチンの反応がはっきり出ていて、興味深い体験だった。
・・・とワクチンのせいで、冒頭の原稿の提出が遅くなった・・・と言い訳。
でも、そこは編集者の力で、何とか間に合わせてくれて、いつもどおりの時間に掲載いただいた。ありがたい!
本題の記事の中身は、前々回の地ケア院内転棟ネタと、MMオフィス工藤氏の原稿からインスパイアされたもの。「急性期」の地ケア病棟ってどうなの?というのがテーマになっている。今回も病床機能報告のデータから分析しているとはいえ、制度への問題提起だけでなく、他病院の取り組みを参考にいただけると思うので、ぜひどうぞ。
先日の入院医療等の調査・評価分科会、認知症ケア加算について要件緩和を求める意見が出たようだ。詳しくはこちら⇒認知症ケア加算、要件緩和を求める意見 - CBnewsマネジメント
6月にCBnewsに掲載いただいた認知症ケア加算の記事で、人員配置がボトルネックになっていることなどについてまとめているので、参考にいただけると幸いだ。ブログでは、その記事の補足を行っている。
認知症患者へのケアに加え、地域連携に評価を - CBnewsマネジメント
認知症ケア加算のデータ分析から - 株式会社メディチュア Blog
その6月の記事では言及しなかったが、IoTの活用を評価することも検討すべきかもしれない。病棟・介護・在宅での切れ目のないケアを実現するためにIoTデバイスを活用する・・・という流れは、ペースメーカーなどすでに実現している領域もある。認知症もすでに検討されている内容(下記リンク参照)もあるので、期待したいところだ。
第4回 保健医療分野AI開発加速コンソーシアム 資料 平成31年1月16日(水)https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000148680_00005.html
CBnewsに回リハの記事を掲載いただいた。
回リハ提供体制の地域差と差別化戦略 - CBnewsマネジメント
当初、「回リハ病棟での心リハの検討について、入院患者のうち1割程度までOK&実績指数の計算対象外(報告は必要)みたいなルールで、試行的に対象としてみればよいのでは。慢性心不全などのリハはニーズが急増するはずで、急性期病棟ではなくポストアキュート・サブアキュートの病棟で看るべき」ということを述べたく、文章を書き始めた。
ただ、回リハの現状整理だけで、それなりのボリュームになってしまった。なので、回リハの差別化戦略のひとつに「心リハへの取り組み」も考えられるのでは、今何をすべきか、という内容に方向転換。グラフは、書き始めたころの順番と、最終的な順番が、相当入れ替わっている。
何とか内容としてはまとまっていると思うのだが、ちょっと不安。
ともあれ、今回も編集の力を借りて、形にしていただいた(今回はグラフにも手を入れてもらっている)。ありがたい。
ちなみに「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」いわゆる循環器病対策基本法と、その基本計画を記事で引用しようと思っていた・・・。思っていたのだが、忘れた。原稿を書いている間、ずっと基本計画のPDFを開いていたのに、忘れた。
循環器病対策推進基本計画 令和2年10月 https://www.mhlw.go.jp/content/000688359.pdf
基本計画から引用したかったのは、下記の文章。
心血管疾患患者においては、疾病管理プログラムとして、リハビリテーションを急性期の入院中から開始し、回復期から維持期・生活期にかけても継続することが重要である。状態が安定した回復期以降には、リハビリテーションを外来や在宅で実施することも見据えつつ、地域の医療資源を含めた社会資源を効率的に用いて多職種が連携する体制について、その有効性も含めて検討する必要がある。
循環器病対策推進基本計画を踏まえて、今後の診療報酬の方向性を考えるなら「評価される」はずだろう、と締めくくるつもりだった。だった・・・のに忘れた。
制度として成熟してきた回リハは、競争激化の時代に突入し、患者確保のための差別化が重要になってきた。現時点における差別化の最大の要因は、リハのクオリティなどによる医療機関・患者からの信頼獲得である。それはこの先も変わらないだろう。それに加え、心リハに対する積極性が差別化の要因として挙がってくる未来を想定している。
現時点では診療報酬上厳しいから取り組まないという判断も尊重する。また、診療報酬は厳しいけどニーズがあるなら応える・取り組むという判断も尊重する。判断を0・1にしてしまうと困ることもあるだろう。そこで、記事では、0.2、0.3くらいの取り組みも述べてみた。もしよろしければお読みいただけると幸いだ。