後発品係数が低いほど重症度係数が高い矛盾 | 医療経営CBnewsマネジメント
昨日、重症度係数の疑問点を切り口に分析した内容のレポートを掲載いただいた。冒頭に通算352回もの長期連載に区切りをつけることについて、MMオフィス工藤氏の挨拶がある。その352回のうち、最後の10回を共著とさせていただき、大変勉強させていただいた。
データ分析でいくら興味深い内容が得られたとしても、行動を変えさせたり、組織を動かしたり、インパクトを与えるためには、分かりやすい説明が必要だ。難しいことを分かりにくく説明することは簡単だが、難しいことを分かりやすく説明することは難しい。このことは、自分が学生時代に家庭教師をしていた頃から抱いている苦手意識だ。社会人の初めのころは、「分かりやすくするには喩え話がよい」とバカの一つ覚えで、色々喩え話を織り交ぜていた。絶妙に喩えたつもりでも、他人はさっぱり、なんてことも多々あった。
また、話すことと文章にすることは同じように思えても、大きな違いがある。話すのであれば相手の反応を見て、リアルタイムに内容を微修正できる。一方、文章ではそういうわけにはいかない。推敲に推敲を重ねるような努力も苦手で、カレーと文章は寝かせるとおいしくなるというのはあくまで寝かせることが得意な人の考え方で、自分の場合はいくら寝かせてもまったく熟成されず、むしろ腐敗の進んだ文章になってしまう。
この連載では、分かりやすく、簡潔に文章を書くことも学ばせてもらった。他誌も含め工藤氏の連載の特徴は、まさに分かりやすいことだ。単純に平易だということではない。話の流れがシンプルで、主張や要点を理解しやすい文章で構成されている。また熟成のさせ方も学ばせてもらったのだが、残念ながら『腕の差』を痛感しただけだった。
余談だが、CBnewsの連載には残念なことにオヤジギャグがなかった。それゆえ、その秘技だけは学べなかった。(学んでもおそらく使いこなせないが・・・)
中学の時、職員室で国語教師から読書感想文について説教※を受けた『日本語ダメ人間』に付き合ってくださった工藤氏に感謝。
※読書感想文の内容があまりにもひどいと怒っていた国語教師に「内容がないよぅ」という笑えないギャグを言ったことで、火に油を注いでしまった今でも反省している失敗のひとつ。